■「イギリスは知らされていない」
かつてイギリス国防省の「UFOデスク」を率いていたジャーナリストでUFO研究家のニック・ポープ氏がこのグルシュ氏の発言に反応している。
「ある意味では、デイヴィット・グルシュ氏が出した数字は問題ではありません。なぜなら墜落したUFOと地球外由来の遺体がたった1つでもあれば、宇宙に対する私たちの理解という観点から、すべてが根本的に変わってしまうからです」とポープ氏は語る。
「私はグルシュ氏の主張を評価することはできません。なぜなら、私が国防省のためにUAPを調査していたとき、いくつかの魅力的で説明のつかない事件があったにもかかわらず、地球外の存在を証明する決定的な証拠を我々は入手できなかったからです」(ポープ氏)
ポープ氏はもしもアメリカ当局がUFOやエイリアンの遺体を回収していたとしても、イギリスには知らせていないと説明する。
「この秘密を守るという点では、数字は原理ほど重要ではないと思います。当局が秘密を隠蔽できるか、隠蔽できないかのどちらかという意味で、二分法です」(ポープ氏)
そしてポープ氏は今問題となっているのは、グルシュ氏の主張が証明できるかどうかだと指摘する。
伝えられるところによると何人かの議員やいくつかの委員会がUFO/UAPを検証する目的でより多くの情報の入手に努めており、国防総省の「全領域異常解決局(AARO)」もグルシュ氏にさらなる詳細を提供するよう要請しているという。
「しかしこれがどのように行われるかについては疑問符が付いています。なぜなら、彼はもはや有効な機密保持許可を持っておらず、たとえそれを取り戻したとしても、機密レベルの疑惑を考慮すると、議会内であっても彼が誰に説明できるのかは不明です」(ポープ氏)
ポープ氏によればこの件についてもはやこの先の進展はないということのようである。許可なく真の国家機密を明かすことはできないし、議会で話し合うこともできないからだ。
「宇宙船や天体を独立した科学研究に持ち出すこと以外に、その主張がどのように検証されるのかを理解することは困難です。他の内部告発者からの追加の裏付け証言が役立つかもしれませんが、グルシュ氏の主張と同様、それは単なる証言に過ぎません」(ポープ氏)
ポープ氏によればグルシュ氏の主張の延長線上での進展はあまり見込めないようであるが、この分野においてこの先何が待っているのかはまったく予断を許さない。UFO/UAPについて来年はどのような展開が待っているのか引き続き注目していきたい。
参考:「Metro」、「Metro」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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