バチカンには、不可解な現象に関する貴重な文書を豊富に所有していると考えられている秘密の図書館が存在していると言われている。正式には「バチカン使徒文書館」と呼ばれるこのコレクションは書籍や原稿から国家文書、書簡、さらには大統領の親書まで、何千もの文書が収められている。世界最大かつ最も謎めいたコレクションのひとつであるこの文書は、バチカンの地下深く、何マイルにも及ぶ棚に保管されている。
実に数百年分にわたる出来事に関する貴重な情報が保管されていると考えられているため、研究者らは長年この文書館にアクセスすることを求めてきた。利用希望者は歴史家か多いようだが、最近ではUFO情報公開推進派が、未確認飛行物体やその他の類似現象に関する歴史的証言の証拠を探すために、アクセスを希望しているという。なお、同様に超常現象の研究者も、超常現象関連の記録へのアクセスに興味を持っているようだ。
近年、バチカン公文書館に保管されている資料の一部をデジタル化して出版しようとする努力がなされているが、こういったオカルト系の研究者が見つけたいと思っている情報の多くはどうしても歴史的価値の高い文書の情報と比較すると優先順位が低くなる。
「バチカンが所有する歴史的記録は、この種の(超自然的な)出来事で埋め尽くされています。しかし、その記録がどこに保管されているのかは、バチカンの人たちでさえも知りません。今、研究者の多くが公文書館が所有している文献をデジタル化することに躍起になっていますが、1800年代の修道女を悩ませているオーブの情報がどれだけ貴重な記録か優先順位をつけているわけではないのです」と、ノースカロライナ大学ウィルミントン校のダイアナ・ウォルシュ・パズルカ宗教学教授は言う。
スタンフォード大学の医学部教授、ギャリー・ノーラン氏もこのアーカイブに興味を持っている人物の一人だ。
「バチカンはおそらく、現存する超常現象や超自然的な知識の最古の図書館システムでしょう。 バチカンには神秘主義的なオーラがあると同時に、読み方さえ知っていれば、その情報を引き出すことができるという深い真実の感覚があります」と彼は語る。
しかしデジタル化が行われたとして、バチカンが保有する何世紀も前のX-ファイルにいつアクセスできるようになるかは今のところ不明である。多くの人が気軽にバチカンが保有している昔の神秘的な記録に触れられるようになるのは、果たしていつになるだろうか。
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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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