KTM Japan株式会社は、次世代型へと進化したMY2025 SX 85を発表した。
同モデルは、 開発ハンドリング特性と低回転から中回転域でのエンジン性能を向上させたほか、フルサイズモデルのKTM SXと同じコンセプトに基づき、フレーム、サブフレーム、スイングアームを一新。新フレームでは、ステアリングヘッドを従来型に比べて0.5度下げて6mm後方に移動させることで、コーナリングの安定性と高速加速時の接地感を高めている。発売時期は2024年8月、価格は907,000円(税込)だ。
次世代型へと進化したMY2025 KTM 85 SXを発表
ハンドリング特性と低回転から中回転域でのエンジン性能を向上
KTM Japan株式会社(東京都江東区、代表取締役:オリバー・ゴーリング)は、次世代型へと進化したMY2025 SX 85を発表いたします。

KTM 65 SXとKTM 125 SXの間のギャップを埋めるKTM 85 SXは、MY2025にてハンドリング特性と低回転から中回転域でのエンジン性能の向上を目的として大幅にアップデートされ、フルサイズのモトクロス競技への参戦を視野に入れた若いレーサーに、理想的なプラットフォームを提供します。
MY2025のKTM 85 SXは、ヨーロッパ、北米、オーストラリアでのテストにより、フルサイズのKTMモトクロスマシンのスケールダウンバージョンに可能な限り近づくように開発されました。その結果、新型KTM 85 SXは、フルサイズモデルのような外観だけでなく、卓越したパフォーマンスや品質と細部へのこだわりも共通しています。

一新されたフレーム、サブフレーム、スイングアームが、従来型からのアップデートの基盤となっています。フルサイズの KTM SXと同じコンセプトに基づいて開発された高強度クロムモリブデン鋼製フレームは、緻密に計算された縦方向のフレックスとねじり剛性のパラメータを統合し、比類のないライダーフィードバック、エネルギー吸収性、直線安定性を実現しました。このフレームは、 1 ピースのポリアミド・グラスファイバー強化アルミニウム製サブフレームと組み合わされ、全体的な重量を軽減し、電子機器を統合するためのプラットフォームを提供します。また、グラビティ・ダイキャスト製法で製造された 1 ピースのアルミニウム製スイングアームは、300gの軽量化が図られ、最小限の重量で優れた強度を実現しました。さらに、シャシーのフレックス特性を最適化するために、20mmのリアアクスルが装着されました。
新しいフレームでは、ステアリングヘッドを従来型に比べて 0.5度下げて6 mm 後方に移動させることで、コーナリングの安定性と、高速加速時の接地感を向上させました。従来型に比べて2度増えて35度となったステアリングアングルもそれを支えています。
エンジン搭載位置も微調整されました。スイングアームとのよりダイレクトな接続ポイントを維持するため、上方に3度回転しています。これにより、ジャンプ時に最も効果的な重量配分が可能になりました。
サスペンションもアップデートを受けました。新型KTM 85 SX は、フルサイズのモトクロス シリーズに見られる最新のテクノロジーを反映した、まったく新しいフルアジャスタブル機能を備えたWP製XACTモノショックを採用しています。PDS 形式でスイングアームに直接リンクされた WP製XACTモノショックは、従来型とは取り付け位置が異なるため、短いスプリングとストロークを備えたよりコンパクトな設計となりました。これにより、大きなジャンプや荒れたコースでのライダーへのフィードバックと安定性が向上しました。注目すべき変更点は、サスペンショントラベルが従来型の 305 mm から 289 mm に短縮されたことです。これにより、接地感、トラクションと全体的なハンドリングが向上し、リアショックのリバウンドとコンプレッションのコントロールが飛躍的に高まりました。

フロントには、レースで実証されている軽量の 43 mm WP製XACT 倒立 AER フォークを採用しています。MY2025では、空気圧が以前の 5.0 bar から 4.8 bar に調整され、よりスムーズなライディングとサスペンションの最適化を図りました。
パフォーマンス向上に向けてアップデートされたエンジンは、低中回転域でのパワーアップと、トルク増加を実現しました。これは、新しいシリンダーヘッドとスパークプラグ、イグニッション、エキゾースト、シフトドラムの採用、およびキャブレターセッティングの最適化によって達成されました。
次世代型KTM 85 SX の変更は、外観全体にも及び、フルサイズの KTM SX シリーズを手本とした、よりスリムなボディワークが採用されています。この新しい外観は機能的でもあり、ヤングライダーがスタンディングする際にブーツとのコンタクト性を高めるという効果もあります。そして、新型フットペグ、大型のラジエーター、改良されたトリプルクランプも主な変更点の一つです。
MY2025 KTM 85 SX は、KTM のミニモトクロッサーへの真摯な取り組みを示す 1つの例であり、スーパークロスレベルと変わらないエネルギーと情熱が草の根レースの発展にも注がれています。


■ KTM 85 SX 19/16
発売予定時期 :2024年8月
メーカー希望小売価格:907,000円(消費税10%込)
<主要諸元>
エンジン型式:水冷2ストローク単気筒
総排気量 :84.9 cc
始動方式 :キックスターター式
変速機 :6速
燃料供給方式:Keihin 製 PWK 28
サスペンションF:WP製 XACT 倒立フォーク Φ43 mm
サスペンションR:WP製 XACT PDS モノショック
タイヤF / R :70/100-19” / 90/100-16”
車輌重量 :約69 kg(燃料除く)
※ 競技専用車輌です。保証期間は1か月です。
※ 主要諸元の値はEU / US仕様のものです。日本仕様では値が異なる場合があります。
リリース提供元:KTM Japan株式会社
