誰もが高額当選を夢見てやまない宝くじ(当選金付証票)。ロトやジャンボ宝くじ、ナンバーズにBIGなど多くの宝くじが存在しており、中には億単位の当選金が用意されているものもある。
そんな宝くじにも多くの都市伝説が囁かれている。例えば、高額当選する人には共通する習慣があるといったものもその一つであり、「黄色のものを部屋に置く」「笑顔の販売員から買う」「西にこだわる」など、多少風水的なものが備わって話されることがある。この他にも、宝くじの特定の買い方というものも諸説あり、1等の当選は連番ではなくバラの購入が高確率であるといった話もある。
その一方で、高額当選者は破産するといった話もよく聞かれる。ありがちな話であるが、高額当選によって一気に大金を得た人は生活環境が一変してしまい、金遣いのタガが外れて悲惨な最後を迎えてしまうというものだ。また、投資や企業に失敗することで大金を一度に失ってしまうといったものも聞かれる。
教訓めいた話となっているが、実際にそのような人生を送ることになるかは人によるとしか言いようがないのが実際のところだろう。なお、高額当選者には彼らだけに渡されるという冊子があり、そこには大金を手にしたことによる心情や生活の変化などに対する多くの注意書きが解説されているとのことだ。そのため、一概に高額当選者は悲惨な人生になるとひっくるめることはできないだろう。 実際のところ、高額当選者という存在は、それだけで警戒を強くする根拠になることも含め、宝くじそのものの当選確率が非常に低いという事情もある。そして、そのような性質ゆえか「高額当選者は本当にいるのだろうか」という疑いの目が向けられることもあるのだ。
こうしたこともあってか、「宝くじの高額当選者はあらかじめ決定している」という都市伝説もある。さらには、これがさらに具体化した形で「宝くじは上級国民のみ当選するようになっている」とまで言われているという。ここまでくると、少額すら当選しない購入者の怨嗟とも言えるようなものに見えるが、かつて次のような奇妙な事件が起こっていたという。
2020年1月、名古屋の銀行で偽造の宝くじを用い当選金7億円をだまし取ろうとした男が逮捕された。その後の警察の調べによると、男の持っていた宝くじは「一見しただけでは本物と見分けがつかない」ほど精巧に偽造されたものであったという。
某有名宝くじは、抽選番号の数字だけではなくバーコードも管理されているという。そのため、機械にかけてバーコードのチェックをした上で初めて認められるようになっている。となると、逮捕された男は数字だけを書き換えたために機械のチェックで偽造とバレてしまったのかと思えるが、当選チェックの機械は売り場に設置されており、その機械にかけられたのちに銀行で当選金の受け渡しがされるのだ。
男の証言からは、彼は頻繁に宝くじを購入していることが推測されることから、機械チェックについて知らないはずがなく、ましてや警察すらも見分けがつかないほどの偽造宝くじをつくるような人物がバーコードを見落とすとは到底考えられなかった。
このような事件から、1等などの高額当選は上級国民の中から選ばれ、その人物のもつ宝くじが当たるように操作されている、そのため一般人が高額当選くじを持っていることなどあり得ないから偽造であることがバレたのではないか、というような推測がなされるようになったという話があるようだ。
もちろん、この偽造事件についての真相はわかってはおらず、同時に宝くじの都市伝説が事実であるかも確かめようは無い。確かなことは、宝くじに希望を託す人々は今後も途絶えないということだけだろう。
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【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
文=黒蠍けいすけ(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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