■加えて20人の犠牲者がいる可能性

 コンティ氏の自著『Killing Time』では、若い弁護士としてアメリカ最悪の連続殺人犯の一人の事件を担当した彼女の経験が綴られている。

殺人ピエロの“ジョン・ウェイン・ゲイシー” 犠牲者がさらに20人増える可能性
(画像=『Killing Time』 「Amazon」より,『TOCANA』より 引用)

 彼女は、当時の警察にデジタル化されたデータベースがなかったため、転居先の管轄で前科が発見されず、そのためにゲイシーが殺人を続けることができたはずであったと説明する。

「当時、全米規模で犯罪記録を検索し捜査を行う仕組みがあったとは思えない」とコンティ氏は「The US Sun」紙の取材に答えている。

 コンティ氏はゲイシーにはドライブなどで頻繁に町を離れる習慣があり、旅の最中に最大で20人の犠牲者が出た可能性があると語る。そして田舎であれば子供を誘拐したり遺体を遺棄したりするのが簡単だったはずだとも付け加えた。遺体が発見されていない犠牲者がいるはずであるというのだ。

 彼女はまたゲイシーが、彼の犯罪の一部を見逃したとされる政府高官に関する情報を隠蔽していたという噂も重要視している。ゲイシーが虐待に関係した同性愛者ののリストを持っているという噂があり、その中には政府高官の名前もあるというのだ。このリストを持っていることで、ゲイシーは初期の犯行を不問にされてきたという“陰謀論”があるというのだが、コンティ氏は検証に値すると考えているようだ。

 1968年にゲイシーはアイオワ州ウォータールーに住んでいたときに10代の少年に対するソドミー(反自然性交)の罪を1件認め、懲役10年の判決を受けているが、アイオワ州には1964年から来ていたことから、コンティ氏はこの少年のほかにも犠牲者がいた可能性があることも指摘する。

 はたしてゲイシーにはほかにもまだ余罪があったのだろうか。そして“陰謀論”が今後検証されることがあるのか。死刑執行から30年を過ぎたこの件に思いもよらぬ新局面が待っていないとも限らない。

参考:「Daily Star」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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