就活サイト「ONE CAREER」を運営する株式会社ワンキャリアは、2026年卒業予定の学生向けにインターンシップに関する調査を実施しました。

26卒の学生は、どのように夏のインターンシップを考え、取り組んでいるのでしょうか。

約6割が「10社以上エントリー予定」

6月初旬時点での「夏インターンシップのエントリー状況」についてたずねたところ、全体の約8割が少なくとも1社にはエントリーしていることがことがわかりました。

「今後のエントリー予定」について最も多かった回答は、15社以上(34.0%)という結果に。次に多かったのは、10〜14社(25.5%)だといい、10社以上エントリーする予定だという学生は、合わせて59.5%と約6割になります。

2026年卒業予定の学生は、夏インターンシップへの参加意欲は高いことが明らかになりました。

仕事の不向きを確かめたい学生が増加

夏インターンシップへの参加目的について質問すると、「選考優遇をもらうため(23.9%)」が最多で、次いで「仕事内容が自分に向いているかを確かめるため(20.0%)」でした。

ワンキャリアによると、「選考優遇」は、2023年の調査(28.6%)より約5ポイント減少。一方で、「仕事内容が自分に向いているかを確かめるため(知るため)」が、約5ポイント上昇(2023年に15.1%)したことから、夏インターンシップの段階で、自分に向いている仕事を見極めたい学生が増加しているといいます。

早期選考の案内を期待?

学生たちは、夏インターンシップにエントリーする上で、何を重視しているのでしょうか。

重視する情報について聞くと、「開催内容が興味を惹く内容であるか」が40.1%で最も高い結果となりました。

さらに、「夏インターンシップへ参加し志望度が高まった企業についてどのような形で接点を持ちたいか」との質問に最も多かった回答は、「早期選考の案内(68.6%)」で、ほかの回答と大きく差があります。

仕事の不向きについて夏インターンシップで確かめた上で、早いうちに内定を獲得したいという学生が多いのかもしれません。

「対面開催希望」が約9割

夏インターンシップへの参加形式について、「対面(オフライン)・オンラインどちらがよいか」も調査。短期(1日)開催も複数日開催も「対面」へ多くの支持が集まり、短期開催は60.9%、複数日開催は91.2%でした。

その理由は「実際の職場・社員の雰囲気を直接確かめたいから(55.5%)」が半数以上となり、情報収集が主にオンラインである学生も「五感を通じて企業を見極めたい」意向を持っていることが明らかになったといいます。