イカメタルからのアラ(クエ)狙いへ山口県長門市三隅の野波瀬漁港から石津釣具かもめ丸で5人で出船した。釣行当日は厳しい釣況だったが、苦節三年目にしてようやく本命魚と対面することができた。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・藤井貴之)
イカメタル&アラ(クエ)のリレー釣り
6月中旬の午前1時。野波瀬漁港からイカのポイントまでは30分ほどで到着。
水深40~45mで狙うがアタリがない。底まで落としてゆっくり巻き上げながら全層を探っていくと、ようやく35m付近で触ってステイ。もうだめかと思うほど待ってようやく触った。すかさずフッキングして巻き上げると胴長40cm級のパラソル。エサにはもったいないとクーラーへ。
その後もこれといったパターンやレンジもなく、苦戦が続く。オモリグを試し、カラーや誘いのパターンの試行錯誤も釣果が伸びない。同船者も苦労していて底でアタったとか20mで釣れたなどバラバラ。
私も20~25mラインで黄色系エギフワフワ誘いで3連続したのが最高、群れが小さく活性も低いようでなかなか厳しかったが約3時間で20尾ほど確保。
同船者も7~15尾と厳しかったが、何とか活きエサのイカを確保、いざ本番のアラ狙いポイントへ移動。
早朝から泳がせ釣りスタート
東の空がうっすら明るくなり始めた4時30分をすぎてアラ狙いスタート。
PEライン12号、リーダー80号、ハリス80号にハリ30号にオモリ100号、活きたケンサキイカをつけ、底から2~3m付近を泳がせて反応を待つ。オモリが根掛かりして苦労したこともあり、捨てイト30cmでハリス1mほどと短めの胴突きでオモリもホゴ型に替えて底べったり作戦。
潮と風が逆で船が動かないと厳しい状況。前日10kgクラスが上がったというポイントでも何の反応もないまま時間がすぎて辺りもすっかり明るくなった6時ごろ、右舷の中島さんにアタリ。アラではなさそうだが、まずまずの抵抗を見せながら浮いてきたのは90cmクラスのヒラマサ。
待望の本命アラとご対面
再び別ポイントを流していた7時ごろ、睡魔と戦いながら少し諦めかけていた時にサオ先がピクっと小さくおじぎしたかと思った次の瞬間、一気に水面に突き刺さるほど持っていった。
すかさずサオを手に取りアワセを入れてから電動リールの巻き上げレバーを入れる。しかし何の抵抗もしない。が、若干の重量感はある。バレた?魚ではない?いろいろ考えながら巻き上げると、うっすら白い魚体が見える。浮いてきたのはアラ、ハリが目の上にちょこっと刺さった状態の75cm5.4kg。
ケンサキイカを脚側から捕食して反転した時に顔側にハリ先が当たってフッキングしたのだろう。変な方向に引っ張られて困惑したのか全然抵抗しなかったし無理に高速で巻き上げていたら外れていたかもしれない。