外観が一新され、より低くなって登場した新型プリウスですが、その弊害としてコインパーキングでの駐車券の受け取りが困難になってしまいました。しかし、話題の駐車券発券機専用トング「トレッタング」を使えば新型プリウスでも楽に駐車券が取れます。今回は実際に新型プリウスに乗ってトレッタングの使用感を確かめてみました。
2023年1月に登場した6代目プリウスは「Hybrid Reborn」のコンセプトの元、大きく変貌を遂げて登場しました。
なにより目を引くのはその低さとデザイン。プリウスがこれまで採用してきたモノフォルムシルエットを進化させた外観は、ハイブリッドカーというよりもスポーツカーを思わせるデザインに改められました。
パワートレインは従来の1.8Lに加えて新たに2.0Lモデルが設定され、燃費性能は1.8Lモデルの32.6km/Lには劣るもの、先代モデルを超える28.6km/Lに向上。システム出力は196psまで高められ、刷新されたプラットフォームも相まって運動性能や乗り心地、ハンドリングが大幅に改善されています。
同じく2.0Lエンジンを搭載したプラグインハイブリッドモデルはさらに強力なモーターが組み合わせたことでシステム出力は223psまで引き上げられ、0-100km/h加速タイムはスポーツカー並の6.7秒。それでいてEV航続距離は、先代の68.2kmから87kmへと大幅に改善されています。
1.8LモデルはKINTOのサブスクリプション専用モデルとなり、乗り出し価格は月額1万8480円から。2.0Lモデルの価格は320万〜392万円となり、PHEVモデルは460万円です。
コインパーキングなどを利用する際、発券機や精算機へ上手くクルマを寄せることができないと「もう少しなのに手が届かない」といった状況が起こりがちです。
近年の発券機はミニバンやSUVに合わせて発券口が高い位置にあり、セダンやスポーツカーのように着座位置が低いクルマの場合は、より発券機の近くまでクルマを寄せなくてはなりません。とくに大幅に低くなった新型プリウスは、それだけ駐車券を取るのが困難になります。
そんなときに便利なのが駐車券発券機専用トング「トレッタング」です。
トレッタングは駐車券を掴むために開発された200mm×40mmサイズのトングで、発券機の近くにクルマを寄せなくとも楽に駐車券を取れるようにしてくれる画期的なアイテムです。
今回は、実際に新型プリウスに乗車してトレッタングの使用感を確かめてみました。
幸いなことに新型プリウスの全幅は、先代と大きく変わらない1780mmであるため、車幅感覚は掴みやすい方です。
しかし傾斜したボンネットの先端は運転席から捉えづらいため、曲がりながら進入しなければならない駐車場では、軽自動車やコンパクトカーほど簡単には発券機へクルマを寄せることはできません。
それ以上に気になるのは座面高の低さです。新型プリウスの地上からの座面高は、トヨタ「カローラセダン」などよりも低い500mm前後となっており、先代プリウスからは約60mmも低められています。
発券機の発券口は目線よりもさらに高い位置になり、クルマを近くまで幅寄せしても腕を大きく持ち上げなければならず、角度が付くぶんだけ腕も大きく伸ばさなければなりません。
幅寄せをとくに意識しない距離にクルマを停めてしまうと、手と発券口まで約10cmほどの間が空いてしまい駐車券を取ることができませんでした。
座りながら斜め上方向に10cm腕を伸ばすのは意外なほど困難です。さらにプリウス特有の傾斜したAピラーと低くなった全高によりグラスエリアも狭くなっているため、窓から身を乗り出すのにも苦労します。
しかし駐車券発券機専用トング「トレッタング」があれば無理に幅寄せをする必要がないため、発券機から離れてクルマを停めてしまっても慌てる必要がありません。
実際にトレッタングを使ったところ、幅寄せをまったく意識しない位置からでも、無理に身体や腕を伸ばすことなく楽に駐車券が取れました。
駐車券発券機専用トングと謳うだけあって、凝った作りもトレッタングの特徴です。
ポリカーボネート製の本体は高い反発力によりバネの役割を果たし、握る力が変動しても常に適度な力で駐車券を保持してくれます。ポリカーボネートは高い耐衝撃性に加え、耐熱性や耐候性にも優れるため、夏場の暑い車内に置きっぱなしにしても問題ありません。
セダン人気が低迷する中でも、燃費が良いプリウスだけは新旧問わず大人気で、女性から高齢者まで多くの人に乗られています。また、家族のクルマや社用車、レンタカーなどで利用されるケースが多いのもプリウスの特徴です。
慣れないクルマで数cm単位の幅寄せをするのは困難です。身体が小さい人はそれだけ発券機の近くまで幅寄せしなければならず、無理に腕を伸ばすと身体を痛める恐れもあります。
トレッタングは、こうしたコインパーキング利用時の不便を解消するために開発された専用トングです。
車内に駐車券発券機専用トング「トレッタング」を1本用意しておけば、運転技量に関わらず誰でも楽に駐車券が取れるようになります。