前回の大統領選挙に当選したときから、次の選挙での自分の年令は自明だったわけで、体力の衰えだって実感していたでしょう。そうした与件を考えれば、次回の選挙は自分は出ないことを前提に後継者づくりに励むべきだったはずです。

「後継者が育っていない」「まだまだ自分が」

という想いは十分に理解できますが、ポジションがあかなければ後人は育たず、年齢というのは本来、譲るための格好の理由なはずです。

周りが引退を進めることがエイジズムと呼ばれるならば、自ら身を引く理性と知性がこれからの社会で政治家に求められる要素の一つになるのではないでしょうか。

私も初当選時から常々、60歳で議員の「現職」は引退すると宣言をしています。その後は後人を育てる立場なり、周辺の仕事をして、バッジそのものは若手に譲れる人間でありたいです。

もう40歳を超えてゴールが見え始めています(気が早い?!)が、その気持ちを忘れないために、こうしてことあるごとにブログに書き残しておくものです。

編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年7月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。