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民間の意見は政策作りに欠かせない

「役所の人は、とっつきにくい、話しにくい…」

そんな風に思っている人も多いと思います。でも政策を変えたいと考えるのであれば、その気持ちはいったん胸にしまってください。官僚の人たちも皆さんとのコミュニケーションを政策立案に生かしたいと思っているのですから。

政策のタネは民間企業、NPO、そして市民として、政策の影響を受けている皆さんの中にこそあるのです。民間の立場から率直に意見を伝えてもらうことは、次の政策のうち手を考える官僚にとってとてもありがたいことです。

民間とのコミュニケーションをとることで官僚も政策を考えることができます。

しかし過去には、行き過ぎた官民の密着ぶりが不祥事に発展し、事件となってしまったこともあります。

最近の若い方はご存じないかもしれませんが、労働官僚に対して見返りを求めて接待を行ったリクルート事件や、大蔵省の官僚が銀行に検査日時を漏らしてしまう大蔵省金融不祥事事件もありました。比較的最近だと、総務省の放送行政担当者に対して、放送事業会社が接待をし、官僚が処分された事件もありました。