ここはとってもよい思い出の場所。12年前、ブルゴーニュワインジャーナリズム賞みたいなのを受賞して、14ケースものブルゴーニュワインを副賞にいただいた♪

賞の副賞として、14種x6本のワインが到着した まだ数本だけ残ってる。そろそろ飲み切らないとね

授賞式の様子がネットに残ってたので拾ってみた。賞のトロフィーは、ワインカラフ🍷 この会場で、今日はブルゴーニュ地方の伝統歌を聴く♪

懐かしい授賞式会場で、今日は、有名なブルゴーニュ利酒騎士団同様ここを本拠地とする、ブルゴーニュワインを心から愛する男たちの合唱団”、レ・カデ・ド・ブルゴーニュ”の新CDリリースイベント。この古い石と木でできた空間で録音されたそう。

ワインへの愛に溢れた人生を、楽しくユーモラスに時に悲しく、そして食いしん坊に、たくさんの歌に表現。

”ブルゴーニュのワインの歌”は、一番有名な、”らーらーらーらー、らららららー♪”(歌ですらないか(笑))しか知らなかったけど、とってもチャーミングな歌たち。そして、テノール、バリトン、バスからなる10人ほどのメンバーの歌唱力にびっくり。(Instagramに映像たくさんあります。)

何曲か聴いて、併設博物館見学して、続きの歌は、お昼ご飯を食べながら。

1937年当時の、合唱隊写真

その昔、クロ・ド・ヴージョの赤発泡酒というのもあった(左のボトル)

ワイン葡萄栽培家の守護神、サン=ヴァンサン モレイ・サン=ドニとシャンボール・ミュジニーのもの

グランクリュ”クロ・ド・ヴージョ”の葡萄畑に囲まれたシャトー・デュ・クロ・ド・ヴジョは、葡萄畑は所有しておらず、魅力的なレストラン&イベントスペースとして稼働。ブルゴーニュワイン利酒騎士団の本拠地であり、騎士団の入会式もここで行われ、騎士団主催の宴会の会場でもある。

美術館としてのお城見学&ランチは一般も行けるし、ここで結婚式などのパーティーも企画できる。

騎士団宴会を毎回コーラスで盛り上げる”レ・カデ・ド・ブルゴーニュ”のメンバーと&歌を聴きながらのランチ。

クレマン・ド・ブルゴーニュ&三種のグジェールで乾杯後、リエット&モンタニー”Clos du Corbeau”18、ウッフ・アン・ムーレット&ラドワ”En Naget”19、ブルゴーニュチーズ(アベイドシトー・エポワス・ブリヤサヴァラン)&ジュヴレイ・シャンベルタン”Come aux Moines”13、蜂蜜風味のパルフェ&ショコラソース。

ウフ・アン・ムーレットは、ブルゴーニュの名物料理。赤ワインソースをとろとろ落とし卵にたっぷりかけたもので、元々はコック・オ・ヴァンのソースの残りに卵を足した再利用料理。このシャトーのスペシャリテで、ここで開催される宴会に必ず出てくる。数年前から、コンクールも開催していて、毎年来たいと思いつつまだ実現できてない。今年こそ来られるといいな。

さすがはスペシャリテ。卵加熱&ソース&クルトン&サーヴィス、全てお見事。ラドワ19との相性もマル。

スピーディーかつ優雅なサーヴィスも見事

500人の宴会では、1000以上の卵を全てこの状態に仕上げ、温かいうちに大皿に盛り付けてゲストに温かいうちにサーヴィスする

ウッフ・アン・ムーレットのレシピの歌♪

ブルゴーニュのフロマージュたち アベイ・ド・シトー、大好き

城でサーヴィスされるワインは全て、利き酒騎士団が行う試飲会でブルゴーニュを代表するワインとして納得、と評価されたもので、 “tastevine”という利き酒騎士団御用達のラベルがついたもの。あえてドメーヌ名は出さず、ブルゴーニュワイン全体の啓蒙をしているそう。(とはいえ、モノポールだとわかっちゃう♪)

騎士団の特別ラベルが貼られたボトル コート・ドールの斜面をイメージした斜めカットのグラスもオリジナル。香りをかぎやすい プレートに、TASTEVINAGEと騎士団御用達の旨、彫られている

食事の合間合間は、お馴染みの”ら~ら~ら~ら~ららららら~”をみんなでやって、”レ・カデ・ド・ブルゴーニュ”のいろんな歌も聴かせてくれる。食関連の歌が中心で、ウッフ・アン・ムレットのレシピを歌詞にしたオリジナルソングまで。

(インスタに映像たくさんあります。)

単純に歌が上手い、だけでなく、なんだろうなぁ、いかにもフランス的な博愛・友情・生きる&食べる&飲む喜びに満ち溢れた合唱団で、その強い友情や食文化へのつきない愛情は、楽しいね&素敵ねを超えて、ほとんど感動的で涙出そうなシーンも。

彼らは日本にも毎年行ってって、利き酒騎士団イベントで歌っているそう。

騎士団関連のディナーイベントの時に、またここに来られるといいな♪

編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年4月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。