今回は、今月から自由主義研究所の新たな研究員となった、日本在住のアメリカ人マット・ノイスによる記事です。

マットはアメリカのニューハンプシャー州の出身です。そこで、ニューハンプシャー州で自由主義者が目指しているあるプロジェクトについて紹介します。

自由な社会を実現するために生まれたFree State Project とは?

日本ではあまり知られていない、自由な社会を実現するために生まれた「フリー・ステート・プロジェクト Free State Project(以下FSP)」を紹介します。

FSPは、自由主義者にニューハンプシャーへの移住を奨励し、リバタリアン社会の確立を目指す計画です。

今日現在、FSPの一環として、2万人以上がニューハンプシャー州への移住を表明し、すでに6000人以上が移住しています。

自由のための戦いは、アメリカ全土を対象とするよりも小さい州であるニューハンプシャー州にフォーカスすることによって、勝利を収めることができると思われます。

FSPのホームページからミッションステートメントを引用します。

The Free State Project is a mass migration of more than 20,000 people who have pledged to move to New Hampshire for liberty. By concentrating our numbers in a single state, we are maximizing our impact as activists, entrepreneurs, community builders, and thought leaders.

Free Staters are neighborly, productive folks from all walks of life, of all ages, creeds, and colors, who are on a mission to prove that more liberty leads to more prosperity for everyone. Those in New Hampshire are reaping the movement’s benefits, both in our freedoms and in our quality of life, but our ultimate goal is to set an example for the rest of the world.

「フリー・ステート・プロジェクトは、自由のためにニューハンプシャー州に移住することを誓った2万人以上の人々の大移動です。私たちの人数を1つの州に集中させることで、活動家、起業家、コミュニティ形成者、思想的リーダーとしての影響力を最大限に高めています。

自由州民は、あらゆる年齢、信条、肌の色を問わず、あらゆる階層の隣人的で生産的な人々であり、より多くの自由がすべての人々にとってより多くの繁栄につながることを証明する使命を担っています。ニューハンプシャーの人々は、私たちの自由と生活の質の両方において、この運動の恩恵を享受していますが、私たちの究極の目標は、世界の他の国々に対して模範を示すことです。」

FSPのホームページより

また、多くの有名な自由主義者がFSPのことを認め、推奨しています。

元下院議員でリバタリアンのスパースターであるロン・ポール博士はFSPを支持し、FSPのイベントにも登壇しています。

FSPの歴史、FSP思想、そして戦略を紹介していきたいと思います。