2026年に完成が予定されているスペイン・バルセロナの「サグラダ・ファミリア」。
知らぬ人はいない超巨大建築物であるが、そこには建築家アントニ・ガウディが隠したあまり知られていない秘密がある。
■サグラダ・ファミリアの魔方陣
サグラダ・ファミリアの正面の1つである“受難のファサード”(ファサード=建物の正面)に埋め込まれている「サグラダ・ファミリアの魔方陣」と呼ばれる4×4の魔方陣が今なお謎とされている。
4×4の魔方陣とは1~16の数字を縦4列、横4行に並べ、縦・横・対角線にある4つの数字の和がいずれも同じ数になるもののことだ。サグラダ・ファミリアの魔方陣も4×4であるが、12と16がなく、その代わりに10と14が2つずつある変形版の魔方陣となっている。縦・横・対角線の和はどれも33になるが、この数字にガウディがこだわった可能性があり、ガウディ・コードといわれている。
賃貸情報サイト「Apartime Barcelona」によると、ガウディが設計したグエル公園の階段がちょうど33段であることもさることながら、キリストが磔になった年齢が33歳であり、宗教的な意味を持たせたのではないかという。また、フリーメイソンの最高位が33位であることも偶然ではなさそうだ。というのも、ガウディの出身地であるレウスはフリーメイソンの中心地の1つであり、幼少期の友人や、グエル公園の施主だったグエル伯爵はフリーメイソンだったと知られている。
フリーメイソンはもともと石工職人のギルド(同業組合)であり、彼らが携わっていたのは聖堂や修道院の建築だった。そもそもガウディがサグラダ・ファミリアを建築しようとしたのも、彼がフリーメイソンだったからかもしれない。
■18の塔
サグラダ・ファミリアには生誕のファサードと受難のファサードにそれぞれ4本ずつ計8本の塔が立っている。それに加え建物全体では18本の塔が存在する。これらはそれぞれ、イエス・キリスト、聖母マリア、福音書記者マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ、12の使徒を表していると言われている。塔の周囲にはラテン語で「Sanctus(聖なる)」と書かれており、最も高い塔は全長170mに達する。
ただ、別の解釈も可能だ。フリーメイソンやイルミナティが好むとされる悪魔の数字“666”を足すと18になる。魔方陣からも分かるようにガウディは数字に異様なこだわりを持っていたことから、フリーメイソン的な意味が込められている18の塔を設計したと考えてみるのもありだろう。
しかし、ガウディがイルミナティ寄りの悪魔崇拝者であり、反キリストだったとしたら、なぜサグラダ・ファミリアを建築したのか、という疑問が残る。サグラダ・ファミリアが実はキリスト教ではなく、悪魔崇拝のために作られた……あるいは、教会の中に悪魔を紛れ込ませたということだろうか? そうであれば、サグラダ・ファミリアは悪魔崇拝主義者によって作られたという強烈な逆説を抱え込むことになる。
73歳で電車に轢かれ死ぬまで童貞だったガウディは信仰心の篤い妖精だったと信じたいが、彼は一体何を企んでいたのだろうか……?
参考:「Apartime Barcelona」、ほか
※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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