■最も奇妙な発見
男性のズボンのポケットの裏地には隠すように、「Tamam Shud」と印字された小さな紙が縫い付けられていた。この紙片は、ウマル・ハイヤームの詩集『ルバイヤート』の最終頁から破りとられたものであることが後に判明し、それは「終わった」、あるいは「済んだ」という意味であった。
警察が、この紙片の写真を一般に公開した結果、匿名の男性から届出があった。11月30日の午後、男性がサマートンビーチに車を無施錠で駐車していたところ、後部座席にこの本が何者かによって置かれていたというのだ。
捜査員は、本の裏表紙にさらに奇妙な発見をした。そこには、暗号のような文字が書かれていた。言語や暗号の専門家がこの文を調べたが、誰もこの暗号の意味を解読できなかった。
さらに興味深いのは、本の裏に電話帳には非公開の電話番号が書かれていた。これはジェシカ・トムソンのもので、彼女の家は遺体の発見件場所であるサマートンビーチからわずか400メートルの場所にあった。彼女は、謎の男について何も知らず、彼が彼女の非公開の電話番号を持っている理由もわからないと証言した。
当局の捜査は行き詰まり、その紙片がどの本から破り取られたのかは、深い謎となった。捜査当局の記録によると、ジェシカは自分の名前が決して報道されたり、記録に残らないようにと非常に神経質になっていたという。
正体不明の遺体、痕跡のない毒物、ペルシャ語の詩集、暗号、スパイ――。この事件は、まるでアガサ・クリスティーの小説のようだ。この事件を解き明かそうとする人々は、いまだに多い。
謎の男性の遺体を、掘り起こし、DNA検査を試みようとする動きもあったが、発掘許可が出ず、また遺体保存に使用した薬品のせいで、DNAが損なわれているという見方もある。
しかしこの事件を調べる多くの人々は、前出のジェシカとこの遺体の男性が大戦中にスパイ活動をしており、ジェシカが何かを知っていたことは確かだと考えている。そのジェシカも2007年に亡くなり、謎を墓の下まで持って行ってしまった。
参考:「UFO Insight」、 「Huff Post」ほか
※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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