漫画の神様手塚治虫には、都市伝説ともいえる逸話がいくつか残っている。
漫画『ブラック・ジャック』の「もらい水」というエピソード(『週刊少年チャンピオン』1978年7月24日号)にて、作中「6月14日午前8時ごろ、東北一体にマグニチュード7.5の地震発生」という記述があるのだが、この雑誌の掲載から30年後の2008年、同じ6月14日の午前8時43分に岩手・宮城内陸地震が発生したのである。日付が一致し、時間帯もほぼ同じであったことから、「手塚治虫の予言が的中した」と話題になったという。
もっとも、この地震描写に関しては、作品が発表される1ヶ月前の1978年6月12日に発生した「宮城県沖地震」が元になっていると言われている。岩手・宮城県沿いはかねてより地震が多い地域でもあるため、30年越しにたまたま的中してしまったというのが実際のところではないかとの意見もある。
手塚治虫が予言者であったのかどうかはわからないが、このほかにも手塚治虫が奇妙な存在を目撃したという逸話も残っているという。
『別冊太陽75』(1975年7月12日号)によると、手塚治虫はかつて住んでいた家で奇妙な体験をしていたというのである。その家は、北側に編集者が泊まる四畳半の部屋があったのだが、その部屋で寝ると編集者がうなされたり、その部屋の窓の外にあるガレージに時折何者かがいる気配がしたり、果ては女性アシスタントがその部屋で白い影を目撃してしまい寄り付こうとしなくなったり、とかなり曰く付きであったようである。
その家は、南側と北側で地霊が異なっていたらしいが、どういうわけか地鎮祭は南側だけでしか行なわれなかったという。このことが、北側で起こる怪奇現象につながったのではないかと言われている。
そして、ついに手塚治虫自身も目撃してしまうこととなってしまったのだ。
ある時、彼の仕事部屋で原稿を待っていた編集者たちが麻雀を始めてしまったため、あの四畳半の部屋に移って仕事をしていた。すると、ガレージの方が明るくなり、しかも話し声が聞こえるのだ。気になった彼がカーテンを開けるとそこには「人の形をした青いモノ」がおり、その存在と目が合ってしまったというのだ。
驚いた手塚は仕事部屋に駆け込み、スタッフや編集者たちにこのことを伝えるが、結局彼以外に「青い人間」らしき存在を確認した者はいなかった。その後、あまりに奇妙な出来事が続いたこともあって、彼はその家から引っ越すことにしたのだという。
過労などの極限状態であり得ないものを目撃してしまうという話はよく聞かれるが、同じ場所で、しかも様々な人が奇妙な体験をするというのは実に不思議な話である。漫画家荒木飛呂彦は、かつて肌の色が緑色をした姉弟らしき子供を目撃したことがあるという。
かねてより都市伝説で広く語られる「ゴム人間」を彷彿とさせる目撃談であるが、このゴム人間は緑色だけでなくピンクやブルーのものも確認されていると言われている。手塚治虫の目撃した”青い人間”もゴム人間のような異界の存在であったのだろうか。目が合ったということは、手塚に対して何かを訴えかけようとしていたのかもしれない。
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文=黒蠍けいすけ(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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