■脳への電気的刺激で近くに“誰かがいる”感覚
サードマン症候群にはスピリチュアルな神や宗教が関係していると信じている人々もいるが、スイスの科学者によって電気を使っててんかんの女性の脳のある部分を刺激することで、女性にサードマンの存在を呼び起こす実験が行われている。
脳のその部位を刺激されるたびに、女性は近くに誰かがいるような気がして顔を横に向けていたが、電流が消えるとすぐに顔を前に戻したのだ。
冬山で遭難するなど極度の身体的ストレス下では、脳のこの「スイッチ」がオンになり、説明できない何らかの存在を感じ、その局面を乗り越える一助になる可能性があると科学者は考えている。
登山家のラインホルト・メスナー氏はこの件について「ごく自然なことだと思う。もしそのような危険な状況に身をさらしたら、人間なら誰しも同じような感情を持つだろう」と語っている。
必要なときに当人を慰めるために人間の脳によって作られたものであれ、天から送られた“守護天使”であれ、それを体験した人たちは、このサードマンが本物であったと主張している。
一方でサードマンは幻覚の一種だと考える人々もいる。いずれにせよ、それを経験したと主張する人々にとって、サードマンはきわめて現実的に感じられていたことは間違いないようだ。
まさに“ヒーロー”であり“助っ人”であるこのサードマンを一度は目撃してみたいものだが、当然だが命にかかわる窮地に陥るのは御免こうむりたい。ひょっとするとサードマンに会っても助からなかったケースがあるのかもしれないが、死人に口なしで今のところは確かめる術はなさそうだ。
参考:「LADbible」ほか
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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