- シー・バード号(The Sea Bird)
「シー・バード号」は、1750年に米国ロードアイランド州に流れ着いた商船である。船に人間の姿はなかったが、犬と猫だけが残されていて船の調査をする人々に嬉々として走り寄ってきたという。船の調査後、いくつかの手がかりが発見された。ストーブの上にはコーヒーやコインがあり、朝食の支度がされており、まだタバコの匂いもしていた。船には災害や反乱があった形跡もなく、むしろ掃除も行き届いていた。乗組員消失の唯一の手がかりは、航海日誌に書かれた最後の「ブラントン岩礁発見」というものだった。船の緊急ボートもなくなっており、ボートと乗組員は永遠に消えたままである。
- マンフレッド・フリッツ・バヨラット氏(Manfred Fritz Bajorat)
2016年、地元のフィリピン人漁師が、風雨に曝されたままの操縦している人間が見当たらないヨットを発見した。船内を調べると、ドイツ国籍のマンフレッド・フリッツ・バヨラット(59歳)がラジオの方に手を伸ばし、机に突っ伏した姿で死体となっていた。死因は心臓発作で彼の体がミイラ化していることは、素人目にも明らかであった。彼は2009年から行方不明になっていたので、数年間海を漂っていたことによりミイラ化したものと初めは推測された。しかし検視結果は驚くべきもので、バヨラットが死んだのはわずか1週間前であったという。たったの1週間でどうやって彼の身体がこれほどまで黒くなり、ミイラ化したのか誰にも説明できない。
- メアリー・セレステ号(Mary Celeste)
世界的に有名な「メアリー・セレステ号」は、幽霊船の代表である。1872年11月、ベンジャミン・ブリッグス船長は妻、2歳の娘、そして8人の船員と共にメアリー・セレステ号に乗船した。船はニューヨークを出発し、イタリアまで行く予定だったが、わずか1カ月後に無人で発見された。船からは救命ボートがなくなっており、積載されていた工業用アルコール6樽も空になっていた。また、積載された6カ月分の食物と水は手付かずで残っていた他、船にダメージや争いの痕跡も見つからなかったという。この謎には諸説ある。それは乗組員による暴動、海賊襲撃、海の怪物、食中毒、暴風雨、工業用アルコールの爆発等だ。しかし原因はいまだに究明されておらず、メアリー・セレステ号はこれまでで史上最大の謎を秘めた幽霊船として語り継がれている。
「幽霊船」などはるか昔の出来事と思っている読者も多いだろうが、このように、ごく最近でも不可思議な海難事故が起きているのだ。多くの場合、緊急ボートがなくなっているので、何らかの理由で乗組員が船を離れたと思われるが、なぜそうしなければならなかったのだろうか。これらの謎がいつか解明される日は来るのだろうか。
(文=三橋ココ)
参考:「List Verse」、「HISTORY」、ほか
※当記事は2016年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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