日本演歌界の重鎮として知られ、ファンから「サブちゃん」の愛称で親しまれている歌手と言えば北島三郎だ。1984年に発表した「まつり」は、壮大な舞台演出なども相まって彼の代名詞ともいえる楽曲となっており、また2013年までのおよそ50年に渡り紅白歌合戦に出場した経験を持つ。アニメ「おじゃる丸」の主題歌を歌唱していることでも有名だ。
「日本のオヤジ」とも称されるほど多くの人々から尊敬され親しまれている北島三郎は、伝説とも言えるほどの豪快な逸話も多数存在している。筆頭としてあげられるのは八王子の豪邸だ。”三郎”の語呂合わせから36部屋を設けたというその自宅は、総工費が20億円とも言われており、かつては正月に関係者から後輩から大勢の人々を呼んで大宴会が行なわれていたという。一説によれば、この新年会では北島自身の事務所の歌手たちにお年玉として50万円を渡していたとも言われている。
八王子以前は中野区に住んでいたという北島であるが、当時から長者番付として名が知られていることもあり、八王子に豪邸を建設しようとした際には、大幅な税収減を危惧した中野区の区長が「留まって欲しい」と引き止めに来たとも言われている。また、タレントのヒロミによれば、北島宅は八王子が一望できる丘の上に建っており、観光バスも止まるのだという。
さらに驚くべきことに、北島の弟子である北山たけしによると、邸宅内には掃除機の差込口がいたるところに設けられており、「そのままゴミを吸い取る」というのである。庶民感覚からはなかなか想像できないシステムとなっているようだ。
稼ぎも桁外れだが、その金遣いも並外れているという。ある時、CM撮影でラスベガスを訪れた際にホテルの隣にあったモーターショップで高級車”クレネ・シリーズII”を一目見て気に入り、帰国後に国内の販売店にて即金で購入をしたという。その車は世界で250台しかないほどのレアものであり、その金額は3500万円であったそうだ。
さらに、競走馬を所有する馬主でもある彼の、競馬での掛け金もとんでもない額であると言われている。具体的な金額は明示していないものの、トークバラエティ番組『ごきげんよう』に出演した際には、「一発負けると後悔しちゃう」「次からあるもの全部いっちゃう」といったことを激白している。因みに、所有する馬の数は現在までに約180頭に及ぶという。
馬主となっておよそ50年もの間に歴代所有場で獲得した総合賞金は30億円にも上ると言われているが、その倍近くもの金額を馬につぎ込んでいたとさえ言われている。しかも、総合賞金のうち3分の2はキタサンブラック1頭が稼いだということもあり、「ビル2棟分の損がキタサンブラックのおかげでビル1棟分になった」という話まで囁かれていたそうだ。
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文=ZENMAI(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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