最終利益17億円の期初予想を第1四半期で達成したタカキューの株価がストップ高
(画像=『SEVENTIE TWO』より 引用)

 

 タカキューの株価が7月10日の第1四半期決算発表翌日に急騰し、ストップ高となった。7月10日の終値は108円でその日の出来高は33万5900株だったが、翌日は一気に46.30%の値上がりとなる50円高のストップ高で158円。出来高は前日の約4.3倍の142万2400株まで膨れ上がった。

 その2025年2月期の第1四半期決算(3月1日〜5月31日)を見てみると、売上高は26億5500万円(前年同期比9.6%減)、営業利益は2億100万円(同44.3%増)、四半期純利益は前年同期の約12倍となる17億1000万円だった。タカキューは今期の最終利益を17億円と予想しているが、期初予想をすでにこの第1四半期で達成している。

 タカキューは2022年2月期の通期連結決算で8億7600万円の債務超過に陥っていたが、黒字確保の見通しが立ちにくい店舗を撤退し、役員報酬を含む人件費の抑制や交渉による家賃の減額など、あらゆる費用の見直しと削減を行い、資本増強に向けた施策を実施してきた。今年3月にはタカキューの金融債権を保有する取引金融機関から約15億円の債権放棄があり、第1四半期決算で特別利益として債務免除益14億9900万円を計上している。

 また、働き方の多様化やビジネスシーンのカジュアル化に合わせて、これまでの既製品スーツからソフトな着心地ながらフォーマル感のある商品にシフトしたことも奏功し、パンツやジャケット、シャツなどが大きく売り上げを伸ばした。コストコントロールも徹底したことから、販売費及び一般管理費は前年同期比14.6%減となった。

 タカキューは、9月17日に開催を予定している臨時株主総会後の取締役会をもって、伊藤健治(57)氏が新社長に就任する予定だ。長年、メンズ畑を歩んできた伊藤新社長の手腕に期待がかかる。

文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO

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