■楽天球団は甘かった?

さらに大久保氏は「そこも含めて首脳陣だったり会社の人間なわけじゃないですか。そこを田尾さんはどう思ってますかというのを質問したかった」と語る。

田尾氏は「もしちょっとでもそういう噂があるんであれば、確認しないといけない。ああいう事件になる前に。 そうすることによって安楽も救われたかもしれない。あそこまで行っちゃったから大きな問題になった」と指摘。

続けて「組織というのは、そういうものを未然に、危険から逃れるためになにかをしないといけないでしょ。そこが楽天の球団はちょっと甘かったのかなという気がしますよ 」と話した。

■「怖い先輩がいなかった」

大久保氏から「安楽氏をどう思っています?」と質問されると「われわれのころは1つでも後輩、先輩だと、なにを言われようがなにをやられようが、それが普通だというような気持ちで育った人間なんだけども、今はもう認められない時代ですから。そこを安楽が気がついてなかったのかな」と田尾氏は語る。

そして「それを見ていた先輩がもしいたら、やっぱりこれは注意しないといけない。だからこれは安楽だけではないんですよ。『おまえなにやってんだ』というのがわれわれのころはありましたよ。 必ずそういう戒める人が先輩にいたし、怖い先輩がいた。安楽にとって怖い先輩がいなかったのかな。それも考えようによっては不運だった」と持論を展開していた。