■終わらなかった暴力

同年11月には親子でカウンセリングを受ける予定があったが、息子はなかなか目を覚まさない。そこで15分おきにアラームが鳴るよう設定すると、息子は目覚まし時計を叩き壊してしまった。

母親は仕方なくひとりでカウンセリングを受けて帰宅したが、息子はまたしても「なぜ起こしてくれなかったんだ」と騒ぎ、母親の胸、顔、頭などを執拗に殴りつけて重傷を負わせた。

それでも母親は息子を心配し、通報はせずに家庭内で解決できるよう願っていたが、実現することはなかった。