■「休業じゃなくて閉店」とツッコミの嵐
同ポストは投稿から数日で、2,500件以上ものリポストを叩き出すほど大きな話題に。
他のXユーザーからは「もう休業じゃなくて閉店やん」「活動休止してた伝説のバンドか何か?」「これくらい有給とりたい」「みんなこれで良いじゃん」など、ツッコミや称賛の声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主に詳しい話を聞いたところ、こちらの画像は大阪府にある老舗豆腐店「金剛山 山の豆腐」のインスタグラムに投稿されていたものと判明。
発見時の様子については「初めは気づかなかったのですが、ふと違和感を覚えてよく見たら年号が大変なことになっていて驚きました」と振り返っている。
こちらは十中八九「2024 1/3」のタイプミスと考えられるが、同店舗が10年間の休みに突入する可能性も決してゼロではない。そこで今回は、ことの真相を探るべく、山の豆腐に取材を敢行することに。
■それにしてもこの店、ノリノリである
山の豆腐の歴史は長く、創業は今から2世紀以上も前、徳川幕府十代将軍・徳川家治の治世に当たる1777年(安永6年)というから驚きである。
そんな山の豆腐では長年に渡って、昔ながらの手作りで製造する「凍り豆腐」にこだわってきたが産業化の波には勝てず、あるときを境に「凍り豆腐製造業」から「豆腐店」に転身することに。
そして令和の現代では各種SNSを活用するなど、決して「老舗」の2文字にあぐらをかかない探究心が窺える。この歴史に応じてスタイルを変える姿勢こそが、各時代の消費者たちに愛され続ける秘訣だろうか。
そんな山の豆腐は、今回の取材を笑顔で快諾。
「年末年始休業のお知らせ」がX上でバズっていた件を伝えると驚いた様子を見せ、「お陰さまで2024年1月4日より営業を再開しております」「じつはインスタグラムに投稿してすぐ、表記ミスには気付いていたのですが…『まぁ、見れば分かってくれるやろ』と考え、そのままにしていました(笑)」とのコメントを寄せてくれたのだ。
「あの豆腐が10年も食べられないのか…」と絶望していた人は、安心してほしい。