増加するEV四輪ドライバーの短時間高速充電のニーズ拡大に対応。「Make in India」コンセプトに基づき100%インド国産商品
EV充電インフラ事業「Terra Charge(読み:テラチャージ)」を展開するTerra Charge 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:徳重 徹)の子会社で、インドでのインドEV充電インフラをTerra Motors Charging Solution Private Limited(本社:西ベンガル州コルカタ、マネージング・ダイレクター:上田晃裕、以下、テラチャージ・インド)は、2024年8月1日にインド市場四輪向け30kW急速充電器「TAKA(鷹)」の発売を決定しました。
本製品は、当社のEV充電インフラ事業での実績を基に、インド市場で増加するEV四輪高速充電器のニーズ拡大に対応するために開発されました。商品は日本の製造業出身のR&Dチームにより、調達から製造まで100%インドで行われ、「Make in India(メイクインインディア)(*1) のコンセプトに基づいて商品化されました。
*Make in India(メイクインインディア)は、インド政府が2014年に開始したプログラムであり、インド国内での製造業の促進を目的としています。このプログラムは、インドを製造業の中心地として位置づけ、国内外からの投資を促進し、雇用の創出や経済成長を推進することを目指しています。
■開発背景
CO2(二酸化炭素)ゼロエミッションであるEVの拡大支援を進めるインド中央政府では、2030年の新車販売数のうち、四輪車(乗用車)30%、商用車70%、二輪車80%をEVとする目標を掲げています(2022年3月25日付地域・分析レポート参照)。さらに、インド28州のうち半数の州がEV政策を発表しており、EV購入時の助成金補助や道路税の免除が実施されていることで、特に都市部における商用四輪の小型タクシーのEV化が加速しています。インドにおけるEV販売は2022年比で91%増(FADA:自動車販売自動車販売協会連合調べ)しました。この市場動向に伴い、EV四輪ドライバーの移動途中における短時間充電が可能な急速充電のニーズが高まっています。
一方で、これまで設置されてきた急速充電器は、使用時にアプリケーションが始動しない、充電や支払いを完了することができない、OEM先がアフターケアに対応しないなど様々な理由でユーザーが使用できない状況です。
テラチャージ・インドでは、これらの業界課題を解決しEV四輪ユーザーにより快適なインフラ環境を提供するために、日本の製造業出身のR&Dチームによる安定的に使用可能な品質の高い30kW高速充電器を自社開発し、商品化するに至りました。また、メイクインインディアのコンセプトのもと、調達から製造まで100%インドで実施することで、販売価格を下げるだけでなく、インド国内における持続可能なEVエコシステムの構築に貢献いたします。