「ユニクロ(UNIQLO)」や「GU(ジーユー)」を手掛けるファーストリテイリングは7月11日、2024年8月期の第3四半期決算(2023年9月1日〜2024年5月31日の累計期間)を発表した。売上高にあたる売上収益は2兆3665億円(前年同期比10.4%増)、営業利益は4018億円(同21.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3128億円(同31.2%増)と大幅な増収増益だった。
国内のユニクロ事業が特に好調で、3〜5月は連結で過去最高の業績を達成している。気温が高く推移したことで、Tシャツやブラトップ、ウルトラストレッチ素材のボトムスの販売が好調だった。期間累計での売上収益は7220億円(前年同期比1.7%増)だった。
海外のユニクロ事業は、各国、各地域で「ユニクロ」の知名度が向上しており、北米、欧州、東南アジアで売り上げが好調だった。一方で、中国本土と香港は減収、大幅な減益だった。海外のユニクロ事業の累計での売上収益は1兆2928億円(前年同期比17.8%増)だった。
2023年8月期第3四半期決算では、グレーターチャイナは大幅な増収増益で、特にコロナ禍収束の中国本土は既存店売上高が前年比40%増収で想定を大きく上回ったが、今期は苦戦が続いている。
ジーユー事業は、グローバルのマストレンドを取り入れたスウェット風のTシャツやパンツの売り上げが好調で、売上収益は2564億円(同8.1%増)、営業利益は294億円(同14.2%増)と、利益が2桁増だった。
ファーストリテイリングは同日、通期連結決算の業績予想を修正した。売上収益は3兆700億円(前回発表は3兆300億円)、営業利益は4750億円(同4500億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は3650億円(同3200億円)に上方修正した。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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