国内外で「無印良品」を展開する良品計画は7月12日、2024年8月期通期連結の業績予想の上方修正を発表した。売上高にあたる営業収益は6600億円(前回発表は6400億円)、営業利益は530億円(同480億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は360億円(同330億円)に修正した。国内事業、海外事業ともに想定を上回って好調を維持し、営業収益、各利益が過去最高を更新する見込みだ。なお、1株当たりの年間配当予想40円に変更はない。

 良品計画は同日、2024年8月期の第3四半期決算(2023年9月1日〜2024年5月31日の期間累計)を発表した。営業収益は4956億9900万円(前年同期比13.7%増)、営業利益は424億6900万円(同87.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は335億700万円(同79.4%増)と、大幅な増収増益だった。

 「無印良品」は、5月末の時点で国内611店舗、海外664店舗を展開しており、前期末から87店舗増加して計1275店舗となり、国内外で店舗網を拡大している。

 地域別でみると、国内事業はスキンケアや日用の消耗品などの生活雑貨が好調で、営業収益は2931億2800万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は308億1000万円(同75.6%増)と、好業績を力強く牽引した。

 東アジア事業は、営業収益は1442億4900万円(前年同期比15.7%増)、営業利益は255億1400万円(同17.7%増)だった。中国本土の既存店売上高が伸び悩んだものの、新規出店に伴う店舗網が拡大し、台湾、香港、韓国含めて増収増益だった。

 東南アジア・オセアニア事業は、タイを始めマレーシア、ベトナムなどで新規出店を進め、店舗数が100店舗まで拡大した。営業収益は288億4500万円(前年同期比25.1%増)、営業利益は35億6500万円(同52.8%増)と、2桁の増収増益だった。

 欧米事業も増収増益だった。欧州においては、不採算店舗を閉鎖するなど、収益基盤の強化を進めるなどした。営業収益は294億7600万円(前年同期比12.7%増)、営業利益は38億5200万円(同1398.5%増)だった。

文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO

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