ulearn株式会社は7月8日(月)、出版に特化したクラウドファンディングサービス「Publish」を提供開始しました。

「Publish」は、書籍の構想をプロジェクトページに掲載することで、執筆や出版にかかる費用を広く募るための、出版専門クラウドファンディングサービスです。

「出版」の概念を拡張

複数の出版社やフリーランスと連携しており、クラウドファンディングが成功したのち、支援によって生まれた著作物を「Publish」やAmazon kindleなどへの電子データ、紙の書籍や冊子での公開・販売と幅広く展開できるといいます。

サイト公開と同時に、7件のプロジェクトを掲載開始。経営コンサルタントとして活動する坪井信行氏による、日本人の金融リテラシーを高めるために役立つ本の執筆・出版を目指す「証券アナリストの父と会計士合格者の娘が語る金融リテラシー」はその1つです。



このプロジェクト支援のリターンは、製本された書籍や電子書籍ファイルに加え、著者への質問権やオフ会参加権などが金額に応じて購入支援できます。

プロジェクトの実施方法は?

プロジェクト実施者は、執筆や出版の構想をまとめ、プロジェクトの概要や目標金額、支援者へのリターンなどを記載するプロジェクトページを作成。Publish事務局が掲載審査をし、必要に応じてより共感を呼ぶためのフィードバックをしてくれるそうです。

プロジェクト公開後、募集期間(30日間)に目標金額まで支援が集まれば、終了月の翌月に支援金が振り込まれるAll or Nothing方式を採用。目標の支援金額に達しなかった場合は、支援者に支援金が返金されます。

目標金額達成後、プロジェクト実施者はプロジェクトページで活動状況を報告しながら、執筆・出版の準備を進め、支援者へのリターンを実施。プロジェクト成立後も必要に応じて事務局がサポートするといいます。

今後の追加される予定の機能は?

さらに今後、「マッチングサービス」「リクエスト・オンデマンド執筆機能」と2つの新規機能の提供が予定されているそうです。

マッチングサービスは、自著の書籍を出版するための出版社の紹介・提案に加えて、出版に必要な編集・校正・組版などの作業を依頼したり、受けたりできるといいます。

リクエスト・オンデマンド執筆機能では、読者が「こんな本があったら面白そう」と思うアイデアやリクエストをもとに、潜在的なニーズを見つけ出し、それを可視化するといいます。

<参照>

【出版 2.0】新しい出版で知をカタチに。出版専門クラウドファンディングサービスを開始 出版に特化したクラウドファンディングサービス「Publish」をリリース ulearn株式会社