ポケトーク株式会社の米国子会社・POCKETALK INCは、2024年1〜6月の半期業績において初の営業利益黒字化を達成。
同社によると、英語を母国語としない児童・生徒が増えたことから、教育現場での導入需要が高まったことが背景にあるといいます。さらに同社は、米国基準のプライバシー保護基準に準拠したことから業績が成長したとも伝えています。
ポケトーク(POKETALK)とは
「ポケトーク」は、互いの言語を話せない人同士が自国語のままで対話できるというAI通訳機です。
クラウド上の最新最適なエンジンとAIを使い、74言語を音声・テキストに、11言語をテキストのみに高精度で翻訳できる機能を搭載しています。
Wi-Fiのない所でも使えるように内蔵されたモバイル通信機能は、世界130以上の国と地域に対応。
さらに、契約が不要で、2年間通信料が発生せずに購入してすぐに利用できる手軽さも魅力だといいます。2017年12月の発売以来、2022年12月時点で100万台を突破したそうです。
また、導入したポケトークの端末を一元管理できる「Ventana(ベンタナ)」も提供されています。
複数台のポケトークを導入している企業や団体が、各端末の翻訳内容や利用状況の分析をリアルタイムに行うためのツールだといいます。
ポケトーク
Ventana
米国教育機関での導入が加速
移民が増えている米国では、英語を母国語としない国民が増えており、言葉の壁が大きな課題となっているようです。
英語を母国語としない児童・生徒が増加している教育機関では、とくに多言語対応が急務となっているそうです。そのため、ポケトーク端末の導入による収益、およびVentanaのサブスクリプション収益が増加傾向にあるといいます。
最近では、ポケトークを「FERPA(家族の教育の権利とプライバシーに関する法律)」および「COPPA(児童オンラインプライバシー保護法)」といった米国基準のプライバシー保護基準に準拠したことで、さらに教育機関での導入が加速している状況とのことです。
このようななか、2024年2月度には初めて単月黒字化、2024年1~3月は初の四半期黒字化を遂げ、このたび半期業績(2024年1〜6月)において初の営業利益黒字化を達成したそうです。
<参照>
ポケトーク株式会社 米国事業において、初の半期黒字化を達成