今月24日開催の明治安田J1リーグ開幕節で、ガンバ大阪と対戦する町田ゼルビア。鹿島アントラーズから元日本代表DF昌子源を獲得し、黒田剛監督が「5位以上」と昇格組にしてはハードルの高い目標を掲げる中、鹿島OBの内田篤人氏と川崎フロンターレOBの中村憲剛氏が同クラブの戦力補強を分析している。
町田は2022シーズン終了後に青森山田高校サッカー部から黒田監督を引き抜くと、2023シーズン序盤から首位を独走。26勝9分7敗と、2位ジュビロ磐田に勝ち点12をつけてクラブ史上初となるJ2優勝、J1昇格を果たした。そしてシーズン終了後にはガンバ大阪からGK谷晃生を迎え入れるなど、日本代表戦出場の実績を誇る選手を次々と獲得。39名とA契約枠を大幅に上回る選手数のもと、J1の戦いに臨む。
この町田の大型補強は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月22日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第170回でも話題に。野村明弘アナウンサーは「(サイバーエージェントが)だいぶお金持っていますから」と親会社の資金力に言及する一方、在籍選手数の多さについて、中村氏が「多いね。(黒田剛監督ら)マネジメントする方が大変だと思いますよ」と私見を述べると、内田氏も頷いた。
ただ内田氏が「町田がどの辺りまで行けるかというのは、個人的に楽しみかな」と期待を寄せると、中村氏も「キャンプでは評判が良くて。『強い』ということは聞いています。結構色々なチームに勝っているので」とチーム全体の仕上がりの速さに着目している。
沖縄県でのトレーニングキャンプ中に、川崎や北海道コンサドーレ札幌など複数クラブとの練習試合で勝利した町田。40名近くの選手を抱えているだけに、黒田監督の手腕が試される。