今月9日開催の明治安田J1リーグ第3節では、黒田剛監督率いるFC町田ゼルビアが鹿島アントラーズと対戦するほか、東京ヴェルディはセレッソ大阪と激突。町田対鹿島での時間稼ぎや遅延行為が予想される中、東京V率いる城福浩監督のコメントが反響を呼んでいる。
昨年にクラブ史上初となるJ2優勝、J1昇格を達成した町田は、以前からファウルや時間稼ぎなど一部のプレーが議論の対象に。先月24日開催のJ1開幕節ガンバ大阪戦でも、日本代表GK谷晃生による遅延行為が物議を醸していた。
一方、J1最多優勝回数を誇る鹿島も試合終了間際にコーナーフラッグ付近にボールを集めて何度もスローインをするなど、ボールキープに拘るプレースタイルで話題に。「鹿島る」という造語が生まれるなど、同クラブの徹底したプレースタイルはファン・サポーターの間でもお馴染みだ。それだけに町田対鹿島では、試合終盤における“時間稼ぎ”が見所のひとつに挙がっている。
そんな中、東京V公式YouTubeチャンネルでは8日、城福監督の記者会見の様子がアップ。指揮官は「ゲームクローズの仕方」について訊かれると、「僕らは『時間稼ぎをしてるな』と周りから見て思われるようなことは、手段としては選ばない」とキッパリ。
「本当に痛いんでしょうけど、過剰に痛がってプレーできない選手が次の瞬間パッと起き上がってプレーするのが頻繁に続くリーグが、向上心のあるリーグだとは思えない。『撲滅できませんか?』と僕が審判に提案しているくらい」と、時間稼ぎと解釈可能な行為、審判を欺く行為に言及するとともに「自分たちのボールを大事にして、時間の経過に繋がっていくということは、我々にとって重要な手段」と東京Vのプレースタイルも語った。
この城福監督の発言内容は、X(旧ツイッター)上で拡散。「散々、町田に時間稼ぎされて試合後激昂していた城福さんだから、これは本心」「城福監督見直したが、町田は戦術はいいと思う」「城福監督はよっぽど町田や黒田剛監督が嫌いなんだな」などと、賛否両論含めて議論が白熱。「城福監督が言ってることは、町田vs鹿島を見れば分かると思う」といった声が挙がるなど、町田対鹿島への注目度がより一層高まっている。