2000年代以降は多彩なパワーユニットに挑戦。時代をリードする存在を目指した16台
フィット
2001.06
フィットはコンパクトカーの革命児。独創のセンタータンクレイアウトにより、圧倒的に広い室内空間を実現。瞬く間にホンダの代表車の座を獲得する。エンジンは当初1.3リッターだったが、後に1.5リッターを設定。2002年には25万790台を販売し、登録車・年間販売台数トップに輝く。
モビリオ
2001.12
モビリオは、フィットのプラットフォームを活用した3列シートのミニバン。5ナンバー規格に収まるコンパクトボディながら、上級車顔負けのユーティリティを実現。スタイリングは欧州の路面電車がモチーフ。リアドアは便利な両側スライド式。エンジンは1.5リッター仕様。
FCX
2002.12
FCXは“究極のクリーンカー”といわれる燃料電池車。ライバルに先駆けて2002年12月、日米同時に納車がスタートした。日本では首相官邸、米国ではロスアンゼルス市の、ともに公用車として活用された。残念ながら一般販売はされず、数10台が実用に供され各種データが収集された。
エレメント
2003.04
エレメントは米国設計・生産ならではの自由な雰囲気が魅力のSUV。スタイリングは海岸の「ライフガードステーション」がモチーフ。センターピラーレス構造と観音開きドアにより広い開口部と実用的な室内を実現していた。エンジンは2.4リッター(160ps)。駆動方式はタフ仕様の4WD。
エディックス
2004.07
エディックスはフレンドリーな6シーターモデル。前後とも3脚のセパレートシートを備え、中央部をやや後方に配置する工夫で新感覚の室内を提案した。ボディは4295×1795×1600mmのワイド設計。当初は1.6リッターと2リッター、後に2.4リッターも登場。メカはシビックがベース。
レジェンド
2004.10
4代目レジェンドは先進メカニズムを搭載したドライバーズモデルに進化。世界初の4輪駆動力自在制御システム(SH-AWD)を採用し、3.5リッターV6DOHCの300psパワーを路面に確実に伝達した。ワインディングロードでの俊敏な運動性能は見事。各部の仕上げも上質だった。
リッジライン
2005.03
リッジラインは北米専売モデル。ピックアップながらサブフレームをビルトインしたモノコック構造を採用し足回りは4輪独立システム。荷室には容量240リッターの鍵付きサブトランクを用意していた。駆動方式はハード走行対応の4WD、エンジンは横置き搭載の3.5リッターV6。5シーター仕様。
クロスロード
2007.02
クロスロードは現在でも新鮮なクロスオーバーSUV。全長4285mmのボクシーボディの内側に3列シートを配置し多彩なユーティリティを計算。メカニズムは人気が高かったストリームの改良版。エンジンは1.8リッター(140ps)と2リッター(150ps)。駆動方式はFFと4WDから選べた。
フリード
2008.05
初代フリードは「フリーライフ・クリエイション」をコンセプトに開発。実質的にはモビリオの後継車という性格で、ホンダ独自の低床・低重心技術により優れたユーティリティを実現した。シートは3列(定員7/8名)と2列(同5名)を用意。エンジンは当初1.5リッターのみ、後にHVも登場。
FCXクラリティ
2008.07
2代目の燃料電池車となるFCXクラリティは、2008年7月に開催された北海道・洞爺湖サミットの“環境ショーケース”に提供され、11月から限定でリース販売された。FCスタックは100kWの高出力設計。-30度の低温でも始動が可能で航続距離は620km(10・15モード)を達成する。
CR-Z
2010.02
CR-Zはハイブリッドの可能性を広げるスポーツクーペ。「エモーショナル」「エキサイティング」「スマート」をキーワードに開発された。メカニズムはホンダ独自のIMM(インテグレーテッド・モーターアシスト)。CVTに加え6速MTが設定され、走りにこだわった。
N-BOX
2011.11
N-BOXは「日本ベストなのりもの」を目指したNシリーズ第1弾。センタータンクの新設計プラットフォームを採用し、エンジンもゼロから開発。Kカーとは思えない広さと上質な走りを実現する。販売は絶好調。個性的なN-BOX/(スラッシュ)などラインアップも充実していく。
ヴェゼル
2013.12
ヴェゼルはジャストサイズのクロスオーバーSUV。初代はクーペ感覚を取り入れたスタイリングで人気爆発。SUVのたくましさとミニバン並みの実用性、そして華麗な雰囲気で瞬く間にクラスリーダーに成長した。パワーユニットはハイブリッド(i-DCD)と1.5リッターの2種。
S660
2015.03
S660は、ホンダSシリーズ、そしてビートの溌剌さを継承。Kカー規格の本格スポーツとして登場した。高剛性ボディと専用調律の足回りが64psのターボパワーをしっかりと受け止め、運動性能はハイレベル。ワインディングロードでの速さは2クラス上と同等。生産中止が惜しまれる。
NSX
2016.08
2代目NSXは、先進の3モーターHVシステム(SH-AWD)で卓越のハンドリングを追求。環境にも優しい新時代のスーパースポーツとして誕生した。ミッド配置のエンジンは3.5リッターV6ツインターボ。トランスミッションは9速 DCT。生産はアメリカのオハイオ工場が担当。
ホンダe
2020.08
ホンダeはユーザーの移動と暮らしをシームレスに繋ぐコンパクトBEV。優れた運動性能と小回り性を実現したリアモーター駆動車。室内は5つのスクリーンを配置したデジタル空間。愛らしい造形とともに都市型コミューターとして独自の魅力を発散した。一充電当たりの航続距離は274km(JC08モード)。
提供元・CAR and DRIVER
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