先週末、東京都知事選の結果が出た。
今回の都知事選は、
・与党 vs 野党
・マスメディア vs SNS
・若者(20~30代)vs シニア
が真っ二つに分かれるような選挙戦だったように思う。論点が与野党の対決でよかったのか、マスメディアの伝え方は都民の声を聞くことができていたのか、YouTubeの方がリアルを伝えていなかったか?そして、若者とシニアでも支持が明確に分かれるのはなぜなのかを真剣に考えていく必要があると感じた。
また、今回の選挙では、都民の最大勢力ともいえる「支持なし層」の年代別投票先は10代~30代では石丸伸二氏が最多で、40代以上の各年代では小池百合子氏が最多と、年代別による差が浮き彫りになった。立候補者のネームバリューではなく、都政の現状や公約について学んでいるか否か、有権者自身も問われる選挙だった。
人生100年時代とはいえ、71歳の小池百合子東京都知事は、次の任期満了時は75歳である。首都東京のリーダーは、75歳でいいのだろうか?という視点も、都民はどこまで考えていたのか意図は図れない。
さて、今回の都知事選は、小池氏、石丸氏、蓮舫氏の投票区分を見ると、これからシニアを含めた女性を獲得する必要性があるということも明確だった。もう1人の候補者で、第5位の得票率だった安野貴博氏が、夫人も一緒に演説をしていたことは女性層の獲得を促す一役を買っていたのではないだろうか。
バディの存在は、安野氏を見ると見え方のアップデートをしていくことも大切な気がする。石丸伸ニ氏のロジカルに話す能力や回答の仕方は、保守的な考え方を持つ人からすれば、時に敵視してしまう見え方になってしまうこともあるだろうと感じる。タイトルにもあるが、もし石丸伸ニ氏がご結婚されていて、夫人の存在があったならば、今回の選挙はちょっと違う見え方になった可能性もあったかもしれないと思う。
今回の結果を見て、これからはマスメディアだけでない発信力がより問われているのではいだろうか。また、Xで罵詈雑言があるのに加え、YouTube上のコメントをみると、良識のあるコメントがたくさんあるのもまた事実である。
今回の選挙戦では、橋下徹氏や堀江貴文氏を始め、東国原英夫氏、ウクライナ人の兄弟のサワヤン氏、中田敦彦氏が、YouTubeでの対談を通じて石丸伸ニ氏の存在や公約を知ってもらおうと試みていた。直接言及はしていないが、ONE OK ROCKのTAKA氏をはじめ、アーティストも注目をしていた。
そこにアクセスする力や情報収集するというアクションも課題なのだが、いずれにせよ有権者自身も学んでいくことが大切だ。
未来に向けて不安を残した選挙だったように思う。4年後、都知事は誰になっているのか?未来は、有権者のリテラシーを上げ、しかるべきところに、人、モノ、金、情報を活用し、活かしていける人材に投票することが大切である。
文・TOSHY/提供元・SEVENTIE TWO
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