【最近気になる注目ワード・42】物を二つずつ、偶数で数える時の「にーしーろー」という数え方。実は、言い方に大きな地域差があることをご存じだろうか。どのような違いがあるのか、詳しく紹介していこう。
数え方は東日本と西日本で二極化!
「2、4、6、8、10……」と物を数える時は、「に、よん、ろく」ではなく「にーしーろー」と読んでいくのが一般的だろう。しかし、そこに続く「8」の読み方に地域で特色が見られるという。
東日本のほとんどの地域では、「にーしーろー“やー”とう」と数えられているもよう。ネット上のコメントでは、「8が『やー』じゃないパターンがあるのか」「『やー』以外の数え方があることにビックリ」と他の読み方があること自体に驚く声が多数あがっていた。
一方の西日本では、「にーしーろー“はー”とう」派が多数。どちらの言い方も聞くという人からは「北海道出身は『やー』で、大阪と名古屋出身は『はー』だった」との声が。なお、東西の境と言われる愛知県では「はー」派の方が優勢のようだ。
まだある、地域での言い方の違い
また少数派ながら、「8」を他の言い方で数える地域もある。秋田と北海道の東側では「にーしーろーやのと」、東海地方では「にーしーろっぱーとー」、鹿児島では「にーしーろっぱのと」と数えるという声もあがっていた。
さらに他のパターンとして、奈良、長崎などでは「10」を「じゅう」と読むという声や、数え歌から「ちゅうちゅうたこかいな」を使うといった声も聞かれる。
全国的には、東と西で大きく「やー」派と「はー」派に二分されているが、他にも様々な数え方をする地域があるようだ。また、同じ地域でも異なる言い方が存在するのは、両親の出身地や年代の違いも関係しているのだろう。
普段生活をしているとこういった「地域差」にはなかなか気付きにくいが、他の地域出身の人と一緒に物を数えてみると意外な違いが見えてくるかもしれない。(フリーライター・井原亘)
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
提供元・BCN+R
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