年間の重篤事故は3000件以上

 農林水産省の調査によれば、2019年の1年間に食料品製造業の「新たな製品の製造加工を行う事業所」「工場、作業所」で発生した作業事故は7969件、そのうち死亡事故は16件、重篤事故は3672件。食品工場での事故頻度は低くはない。

「大きなカッターなどの刃物や高温の設備・器具、ベルトコンベヤーなどがあちこちで稼働する食品工場はかなり危険な環境といえる。事故発生を防ぐためにさまざまな対策が施されてはいるものの、コンベヤーや機器の緊急停止ボタンがどこにあるのかを全作業員が認識しているわけではない。製造ラインの流れるスピードはかなり速く、作業員は一瞬も気を抜けない一方、単純作業が延々と続くので集中力が途切れてしまいがち。加えて作業員のスキル習熟度はバラバラなので、結果として一定の確率で事故が起こるのは不可避だ。安全管理を徹底しているはずの大手の山崎製パンですら今回のような事故が起きるという事実が、食品工場の危険さを表している」(前出・食品メーカー関係者)

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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