本芸術祭では、国際的に活動している現代アーティスト 川俣正を招聘します。川俣氏はパリを拠点に世界各地でプロジェクトを進めるアーティストで、建物に木材を張り巡らせる大規模な作品や制作のプロセス及び鑑賞者の動きなども作品に取り込む「ワーク・イン・プログレス」という考え方で知られています。


昨年の開催時は、森に囲まれた池を舞台に、環境に調和した《六甲の浮き橋とテラス》を発表しました。本作も「ワーク・イン・プログレス」の考え方に則って作られており、昨年で完成ではなく、さらに新たな要素を付け加えて作品が更新されてゆきます。今年は既存のテラスの奥に小さなテラスと水面から約10cm沈んだ沈下橋が増築される予定です。鑑賞者は既設のテラスや池の岸から新設のテラスを鑑賞します。また会期中に日時を設定した体験イベント※では、沈下橋を渡ることができます。


神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 川俣正が《六甲の浮き橋とテラス》を更新!~「ワーク・イン・プログレス」に…

また、川俣氏はこの場所や空間が生きた場所として野外イベントの会場に活用され、更新されることを希望しており、今年も昨年に引き続き本芸術祭のオープニングパフォーマンスをはじめとするパフォーマンスイベント※を予定しています。

※各イベントについては、公式HPにて詳細を発表します。


【プロフィール】

川俣 正(かわまた ただし)


1953年 北海道出身、フランス・パリ在住

1984年 東京藝術大学 大学院 博士課程満期退学


第40回ヴェネツィア・ビエンナーレ(1982年)の参加アーティストに選ばれ、その後もドクメンタ8(1987年)、ドクメンタ9(1992年)、第3回ミュンスター彫刻プロジェクト(1997年)などの国際展にて高い評価を獲得し、1998年に東京藝術大学先端芸術表現科の設立に主任教授として参画した。2005年にはアーティストでありながら横浜トリエンナーレの総合ディレクターとして大規模な国際展の企画を手がけた。

2006年以降、活動の拠点をフランス・パリに移し、パリ国立高等芸術学院にて教授職に就きながら、アーティストとして欧州を拠点に精力的な活動を展開する。彼の仕事が関わっていく分野は、建築や都市計画、歴史学や社会学、日常のコミュニケーション、あるいは医療にまで及ぶ。現在、フランス・パリを拠点に欧州・アジア地域で活動を展開している。


■主な展覧会歴

2012年 個展《Under the water》ポンピドゥー・メス(フランス)

2002年 第4回上海ビエンナーレ(中国)

2000年~ 越後妻有アートトリエンナーレ(新潟県)


■主な受賞歴

2012年度 文化庁芸術選奨文部科学大臣賞

2000年度 (財)日本文化芸術財団、日本現代芸術振興賞


【代表作品】

神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 川俣正が《六甲の浮き橋とテラス》を更新!~「ワーク・イン・プログレス」に…

《神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond開催概要》

【会期】

2024年8月24日(土)~11月24日(日)

【会場】

ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、トレイルエリア、風の教会エリア、六甲ガーデンテラスエリア、六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅・天覧台)、六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅、兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)

※ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、トレイルエリア(一部会場)、風の教会エリアは有料会場


関連イベント[ひかりの森~夜の芸術散歩~]

【会期】

2024年9月21日(土)~11月24日(日)の土日祝の夜間

【会場】

ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園

【料金】

大人=中学生以上、小人=4歳~小学生 3歳以下無料

神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 川俣正が《六甲の浮き橋とテラス》を更新!~「ワーク・イン・プログレス」に…

※上記に大人+800円、小人+400円で「シダレミュージアム」に割引入場できるセット券も販売。


【主催】

六甲山観光株式会社、阪神電気鉄道株式会社

【特別助成・協賛】

神戸市、阪急阪神ホールディングス株式会社

【総合ディレクター】

高見澤清隆


■2024年の取り組みの4つの柱

神戸六甲ミーツ・アート2024 beyondでは、昨年に引き続き以下の取り組みに注力します。


神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 川俣正が《六甲の浮き橋とテラス》を更新!~「ワーク・イン・プログレス」に…

出展アーティストの充実

過去最多となる招待・公募を合わせた61組のアーティストが参加します。

国内外から幅広い視点で活動しているアーティストの作品をご紹介します。

また、公募作品の募集条件を向上し、より優れた作品を募集・展示します。


芸術祭の象徴となる拠点エリアの充実

2023年にROKKO森の音ミュージアムに新設した野外アートゾーンをさらに拡充し、会期外でも四季を通じてアート作品を鑑賞できる場を充実させます。


トレイルエリアの充実

山中の散策路沿いに作品を展示するトレイルエリアをさらに広げ、アート鑑賞の楽しさとともに六甲山の新たな魅力を発掘します。


こどもたちがアートに触れ合える機会の創出

ワークショップ等を通じて自然の中で子どもたちが現代アートに触れられる機会を増やし、次世代の文化芸術の担い手や支え手を育てていきます。



六甲山ポータルサイト https://www.rokkosan.com/


リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/61e4c80c77fc6384acb6302e033b96b9a95a6de7.pdf


発行元:阪急阪神ホールディングス

    大阪市北区芝田1-16-1