多様な働き方の調査研究機関である「ツナグ働き方研究所」は、近年拡大しているスポットワーカー市場について、2024年4月の「スポットワークマーケットデータレポート」を発表しました。このレポートは単発バイト求人サイト「ショットワークス」内のデータを対象としています。
求職者増加による求人倍率の上昇
本レポートによると、2024年4月度のスポットワーク求人倍率(ショットワークス内)は前月差1.56倍です。前年同月比でみると、求人数の増加(16.6%)に対して、求職者の増加(26.3%)が顕著であり、求人倍率の増加に繋がっていると考えられます。
また、新規ワーク数に関しては、前年比で29.2%のマイナス。主要職種である「倉庫内・軽作業」の募集は、前年比25.7%と大きく増加しましたが、「コンビニ」「運送ドライバー」の募集は共に前年比で減少しています。
3カ月ぶりの通常バイトを上回る時給
2024年4月度のスポットワーク平均時給は1,190円(関東・関西・東海の3大都市圏)という結果を示しています。
ツナグ働き方研究所は、株式会社リクルートが行った「アルバイト・パート募集時平均時給調査」で明らかにされた通常のアルバイト平均時給(1,186円)と比較して、3カ月ぶりに時給が上回ったと伝えています。
主要職種のなかでは、「コンビニ」業種で賃金差が大きくなっており、その差は22円だといいます。
その背景には、「コンビニ業界の人手不足」や「経験者優遇の募集がかけやすい」といった条件が影響しているのかもしれません。
<参照>
単発、短時間、短期間で働くスポットワークの求人倍率は1.56倍 スポットワーカー平均時給は1,190円、3か月ぶりに通常バイト時給を上回る
単発バイト求人サイト「ショットワークス」2020年4月~2024年4月データ
総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2024年(令和6年)1~3月期平均」
株式会社リクルート「2024年4月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査 三大都市圏の4月度平均時給は前年同月より43円増加の1,186円」