ネットで見つけたドン・キホーテの創業者安田隆夫氏の著書「運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」」を読みました。経営者が運について語る本ですが、経営よりも投資に近いマインドを感じる書籍でした。
何より驚いたのは、文中に「大数(たいすう)の法則」という言葉が出てきたこと。そして「リスクを取らないのが一番のリスク」「楽観論者が常に成功する」など、私が投資において座右の銘にしているような言葉が次々と登場しています。
大数の法則とは試行回数が増えれば増えるほど、その結果は本来の確率に近づいていくという統計学の法則です。勝てる可能性の高いものを1回だけトライするのではなく、10回、100回、1,000回と繰り返すことにより勝つことがより確実になっていく。これはまさに資産運用において最も大切な考え方の1つです。
リスクを取らないのがリスクというのも、私がいつも個人投資家の皆様に伝えていることです。これは変化の大きな不確実性の高い世の中になったことでリスクを取らないことが環境の変化で逆にリスクになってしまうということを意味します。であれば、最初から安定など求めずに自分のやりたいことをやった方が良い結果が出るのです。