栄枯盛衰とはよく言ったものでどんなものにもよい時悪い時があるという一種のサイクル論ですが、当然ながら人の人生にも栄枯盛衰があるわけで、人生ずっと上り坂で死ぬ時がピークだったという話はほとんど聞きません。もちろん加齢がそうさせるのもありますが、その人の活躍ぶりに対して第三者による将来への期待感がその人を持ち上げるということはありそうです。
石丸伸二氏。メディアでの注目度は選挙後のほうが高まっているぐらいですが、私はその手の報道を全く読まないので詳しくは知りませんが、賛否両論いろいろあるのだなということはヘッドラインだけ見て感じています。石丸旋風を起こしたけれど、後味が悪かったようです。もともと持っている彼の本質が悪い形で露呈したことで将来への期待感がぐっと萎んでしまったのでしょう。それ以上でもそれ以下でもありません。
バイデン大統領を取り巻く辞任要請話も次第に高まっています。報道を読み取る限り私はずばり、バイデン氏は裸の王様に見えてくるのです。選挙形成は極めて悪く、民主党を取り巻く人たちも分裂し、挙句の果てにハリウッドという寄付金を含めた影響力ある人々までバイデン氏の肩たたきを始めています。しかし、氏を取り巻くのは家族や強硬な支援者であり、本人が窓の外の嵐がどれだけ吹き荒れているかわからないのみならず窓を開けさせず、カーテンを閉めきり「我々は盤石ですよ」とバイデン氏の耳元で囁くのです。
バイデン氏は有能な政治家ではありますが、アメリカをこれから更に4年間引っ張るにはあまりにも体力がないのに頑なにポジションにしがみつけば「哀れなおじいさん」にしか映らないのです。その空気を醸成しているのが取り巻きですから彼らの責任は大きいでしょう。