1946年にアメリカが行なった核実験で異次元ポータルが開き、UFOが出現していたと主張する専門家がいる。

 現在のマーシャル諸島共和国にあるビキニ環礁は、アメリカによる23回もの核実験が行われた場所として有名だ。1954年3月1日のキャッスル作戦では広島型原爆の1000倍の核出力を持つ水素爆弾が炸裂し、日本のマグロ漁船・第五福竜丸の乗組員が被曝するという痛ましい事故があった。

 アメリカは終戦後の1946年7月からビキニ環礁で核実験を行なっており、「クロスロード作戦」と名付けられた実験では、21キロトン級原子爆弾を用いて、艦船、機器、各種物質に対する核兵器の威力が検証された。使用された艦船にはドイツ海軍や日本海軍から接収した艦も含まれており、連合艦隊司令長官山本五十六大将も座乗した戦艦長門もこの実験で沈没させられた。

 今回、UFO研究家スコット・ウェアリング氏が注目した写真は、7月25日のベーカー実験で撮影された原子爆弾爆発直後の1枚である。ベーカー実験では水深27mの海中で爆発が起こったため、巨大な水柱があがっている。まさにその水柱の中に異次元への扉が開いているとウェアリング氏は主張している。

「ビキニ環礁で行われた核爆発実験で地獄への扉を見つけました。また、爆発の上を3機のUFOが飛んでいるのにも気づきました。核実験によって、異次元、異空間、異時間、異惑星への扉が開かれたと想像できますか? 異星人がその扉を通って、私たちの原爆実験の中心に入ってきて……そして、その異星人は蒸発してしまったのです!」(ウェアリング氏)

 異次元への扉だというのは、水柱の右側に見える黒い穴のようなものだ。これは都市伝説だが、原爆開発の中心的人物だったジョン・フォン・ノイマンが関わったフィラデルフィア実験で戦艦を瞬間移動する実験を行ったところ、乗組員がデッキと一体化するなど現実とは思えない異常事態が発生したと言われている。もしかしたら核実験でもそのような不測の事態が発生し、ワームホールのような異次元の扉が開いてしまったのかもしれない。しかし、これはよく見てみると爆発に巻き込まれた戦艦のようにも見える。

 そしてウェアリング氏がUFOだと主張しているのが、核実験の様子を撮影した映像だ。キノコ雲の周囲に3つの発光体が規則的に動いているのがわかる。しばしば宇宙人は人類の核開発に並々ならぬ関心と警戒心を抱いており、核ミサイルの発射を未知の方法で止めたこともあると言われている。これらのUFOもアメリカの核実験を監視しに来ていたのだろうか? ウェアリング氏によるとUFOは爆発に巻き込まれて蒸発してしまったとのことだが……。

 いずれにしろ歴史的映像に不思議なものが写り込んでいるのは興味深いことだ。

参考:「UFO Sightings Daily」、ほか

※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。

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提供元・TOCANA

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