米国では、81歳のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領の年齢・健康問題が連日取り沙汰されており、大統領選挙まで4カ月を切った現在、バイデン大統領の年齢問題が大きな焦点のひとつになっている。身内である民主党内からも衰えを指摘する発言が相次いでおり、選挙戦からの撤退を促す事もあがっている。バイデン大統領が再選されたとしたら、任期終了時は86歳となり、米国大統領の史上最高年齢をさらに更新することになる。
第一線から何歳で身をひくべきかは政治家に限らず経営者にとっても難しい判断を迫られるところだが、このふたりの経営者にとっては、こうした年齢問題などは取るに足りないことなのかもしれない。LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)会長兼CEOであるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)が、伝説の投資家とも称されるウォーレン・バフェット(Warren Buffett)から「定年の年齢制限が低すぎる」と書簡を受け取ったことを海外メディアが報じている。
ウォーレン・バフェットは米国に本社を置くバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)を率い、93歳となった現在も現役を貫いている。一方のベルナール・アルノーは、長女のデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)や長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)を始め5人の子どものうち4人がLVMHの取締役として経営に参画しているが、75歳となった現在もグループの総帥として君臨している。
ベルナール・アルノーは、2022年のLVMHの取締役会で定年を75歳から80歳に延長すると決議したが、これに対してウォーレン・バフェットは年齢制限が低すぎると指摘したのだという。ベルナール・アルノーは現在もLVMHの経営に1日のうち12時間を費やしており、LVMHの中枢を担っている。政治にも経営にも新陳代謝は必要だが、超人のようなふたりには定年という概念そのものがないのかもしれない。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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