その車両のことを知るなら、実車を前にして細部まで観察するに限る。
とはいえ、近くにバイクショップがなかったり販売終了モデルだったりするとなかなか難しい……。
そこで、バイク買取も行っているモトメガネがバイクの特徴を紹介!
当記事では車両の特徴を駆け足で見ていく。さらに踏み込んだ車両の詳細に関しては「Motorcycle Fantasy」のYouTubeチャンネルでチェックしてほしい。

今回調査した車両はホンダの『CB650R』だ!!

※当記事はYoutubeチャンネル「Motorcycle Fantasy」協力のもと、モトメガネが編集構成しています。

CB650Rの車種プロフィール

排気量が650ccの直列4気筒エンジンを採用したモデルに限るのならば、2014年に発売されたCB650F(RC83型)が最初のモデルとなるだろう。その後、基本設計は踏襲しながらも名前をCB650Rへと変更し(形式もRH03型に変更)、今回紹介する2021年型へと発展していく。その発展内容としてはフレームの剛性バランスの見直しに伴う軽量化およびマスの集中化、倒立式の高剛性フロントフォークやアシストスリッパークラッチの採用、そして電子制御式ライダーズエイドのHondaセレクタブルトルクコントロールの導入など、大幅に刷新。さらなるスポーツライディングを追求できる“R”仕様へとステップアップしたモデルになっている。

バイクの特徴をざっくりチェック!

400cc並のコンパクトな車体にパワフルなエンジンを搭載して、街乗りからロングツーリングまで幅広くこなす『CB650R』。エンジン、車体、足回り、ハンドル周りとその他の特徴的な部分をチェックしていこう。

エンジン

排気量650ccの直列水冷4気筒エンジンはDOHCを採用。ボアΦ67.0mm、ストローク46.0mmのショートストローク設計で、低回転域から高回転域までよどみなく吹け上がる扱いやすい設定。さらに先述のアシストスリッパークラッチやHondaセレクタブルトルクコントロールによりライダーへの負担を軽減するとともに、安心感のあるライディングをサポートしてくれる。

流麗なデザインのエキゾーストパイプは、かつて一世を風靡したCB400Fourのオマージュとも言えるもの。サイレンサーはコンパクトかつ主張はおとなしめだ。

車体(フレーム)

メインフレームはツインスパーのアルミ製のように見えるが、シートレールも含めてスチール製となる。マスの集中化を大きく意識したデザインのため、全体的にコンパクトな印象が強い。

足回り

ホイールは前後ともにアルミ製の17インチを採用し、タイヤサイズはフロント120/70-17、リア180/55-17をそれぞれ履いている。

サスペンションはフロントが倒立式テレスコピックタイプ、リアがシングルショック式で、スイングアームとの接続にはピロボールを採用してクッション性と路面追従性を高めている。 

ハンドルまわり・灯火類

ヘッドライトは丸型の単眼式に見えるデザインだが、周囲にはリング状のポジションランプ、上半分がロービーム、下半分がハイビームという配置に。灯火類にはLEDを採用する。

ハンドルはアッパーポジションのテーパードタイプを搭載。アクセル、クラッチはともに一般的なワイヤー式を採用。ETC車載器はサードパーティ製の後付けだ。

メーター類は長方形の液晶タイプで、スピードメーター、タコメーター、シフトポジションインジケーター、燃料計、時計、水温計、積算計などがコンパクトに集約されている。

その他の装備&特徴

シートはライダー側とパッセンジャー側の二分割式で、座面が柔らかいだけでなくライダー側は前方が絞り込まれているので、足付き性にも大きく貢献。パッセンジャーシートはキーで取り外しが可能で、書類や積載工具を積めるスペースがある。

リアフェンダーはシート後端からリアタイヤ後端まで伸びるタイプで、樹脂製ながらも質感が非常に高く、強度も十分である。