世界中のショーファードリブンに比べてもバリュー感がある

 では、高額な価格に見合う価値があるといえるのか。

「もちろんお金をかけて専用設計で作られているトヨタのフラッグシップカーですから、2000万円のプライスが妥当だと考える人も多いと思います。高額である理由は意外とシンプルで、数が売れないから1台あたりが高くなっている、ということもいえるでしょう。基本的には国内需要メインで、専用の製造ラインで職人が手作りで組み上げています。室内の素材にもこだわり、ボディの塗装は超高級塗料を使い7層にもわたって塗られたうえに、仕上げは職人の技が入るといいます。こうした品質の高さだけでなく、生産効率やトヨタの威厳を示すブランドステータスなど、高額になる理由は多々あります。

 販売台数や利益などは度外視して、トヨタというメーカーが皇室や公人のために存在意義を示すクルマ、それが歴史と品格を備えたセンチュリーなのだと思います。もちろん、価格相応の価値は十分にありますし、むしろ採算度外視で作られている1台ですから、世界中のショーファードリブン(ドイツのメルセデス・マイバッハや、イギリスのロールスロイス・ファントムなど)に比べてもバリュー感があるのではないでしょうか」

(文=Business Journal編集部、協力=桑野将二郎/自動車ライター)

提供元・Business Journal

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