今月6日に明治安田J1リーグ第12節の北海道コンサドーレ札幌対FC東京が開催された札幌ドーム。プロ野球・北海道日本ハムファイターズのエスコンフィールド(北広島市)移転による赤字問題などで札幌市民からの不満や批判が相次ぐ中、今度は対戦相手の選手がピッチ状態に注文を付けている。
ファン・サポーターの注目を集めているのは、FC東京所属GK児玉剛のSNS投稿だ。札幌戦でベンチ入りした同選手は、7日夜にX(旧ツイッター)を更新。札幌ドームのピッチでチームメイトと勝利を分かち合う姿をアップすると、「札幌には付き合いの長い駒井善成がしっかり活躍してて尊敬するスゲさんも相変わらず止めまくっててとても良いチームだと思いました」と対戦相手を称賛。その一方で「少しピッチの芝生の状態が良くなさすぎるかな。あれじゃ繋ぐサッカーが難しくなっちゃう」とホヴァリングサッカーステージのピッチに不満を漏らした。
それでも児玉は「東京は何年もこのアウェイ札幌戦で勝ってなかったらしいけど、試合に出た選手達がハードワークして大きな勝利を掴んでくれました」とした上で、札幌遠征での思い出を以下のように綴った。
「ケイが試合前に『連戦なんて関係ないからな』と皆の前で伝えてくれてそれが体現されてたと思います! アウェイでは負けた試合のあとの遠い移動がほんとに苦しいんだけど、今回は最高の気持ちのなか美味いラーメンが食えたので問題無し! 現地に来て下さった方、テレビで応援して下さった方ほんとにありがとうございました!! 明日からまた爆速で、何も変わらずいつも通りただやるだけ。 タイトル取ろうぜ!」
札幌ドームは日本ハムの本拠地移転により、イベント開催日が大幅に減少すると、年間4億円規模の赤字を計上。減収対策として10億円を投入して2万人規模のコンサート開催が可能な「新モード」を採用も、稼働率は芳しくない。
また、今年2月中旬に一時気温が2桁まで上昇するなど異常気象に見舞われたこともあり、ホヴァリングサッカーステージ除雪作業の工程が一部変更。3月10日開催のJ1第3節・札幌対浦和レッズでは、一部で土が露出するなど、芝の状態が酷いと話題になっていた。