リバプール所属MF遠藤航は、FIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選の日本代表活動に参加する中、パリ五輪U23日本代表のオーバーエイジ枠(OA枠)内定が報じられている。カタールW杯出場歴を持つ日本代表主将の五輪参戦報道に前向きなコメントが相次ぐ中、日本代表OBの城彰二氏はOA枠採用による弊害を説明した。
城氏は今月8日に自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新。パリ五輪でオーバーエイジ枠を採用することが確実である現状に、「オーバーエイジ採用するということは、メダルを獲りに行くわけでしょ」とコメント。日本サッカー協会(JFA)がパリ五輪での目標を発信しない中、私見を述べている。
また、同氏は「オーバーエイジ枠採用により、よりレベルの高いでの戦いが経験できるのでは?」という意見に対して、「あるかもしれないし、無いかもしれない」と回答。その上で、オーバーエイジ枠を採用することに対する一部選手の思いを以下のように述べた。
「五輪予選って本当に苦しくて、なかなか上手くいくわけでもない。その中でみんなが集結して勝ち取ってきたという思いがあるから。実力の世界はそういうものだけど、(OA枠の選手が)いきなりパッと来るのはちょっと悲しいかなと。不満はあると思う。メディアには出ていないだけで」
大岩剛監督のもと、今年4,5月のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で優勝を成し遂げたU23日本代表。DF西尾隆矢の退場劇もあり、「チームの一体感がより一層強くなった」という声も挙がっているが、今月のアメリカ遠征でFW山田楓喜(東京ヴェルディ)が招集外となるなど、代表メンバーの絞り込みはすでに始まっている。