サンガスタジアム by KYOCERA 写真:Getty Images

 京都府高等学校総合体育大会(インターハイ予選)の男子サッカー大会決勝が今月9日、サンガスタジアム by KYOCERAで開催。日本代表MF鎌田大地の母校である東山高校が京都大谷高校を1-0で下して4年連続6度目の本大会出場を決めたが、ネット上では決勝ゴールのシーンが話題になっている。

 東山高校は後半アディショナルタイムにチャンスを作り、コーナーキックを獲得。ボールをゴール前に放り込むと、CKのこぼれ球を頭で合わせるも、大谷高校のゴールキーパーに両手でキャッチされる。

 観客の視線を集めたのは、その後のシーンだった。大谷高校のGKは味方選手が前線へ上がる中、時間を稼ぐようにボールを長く持つ。その中、10番をつけた東山高校のフィールドプレーヤーは帰陣せず、ゴールポスト付近にとどまっていた。すると、GKがボールをピッチに置いた瞬間、10番をつけた東山高校のFPが一目散に奪取。ボールを奪うと、GKを振り切り、無人のゴールに流し込んだのだ。

 この決勝ゴールのシーンは、X(旧ツイッター)で瞬く間に拡散。「東山高校の10番凄すぎる!」「アディショナルタイムでこのプレーができる冷静さが素晴らしい」などと称賛が相次ぐ一方で、「明らかに狡猾だな」「ずる賢い」「これは残酷」という声も挙がっている。

 また、決勝ゴールを献上したGKに対しては「この悔しさを糧にしてほしい」「これはしょうがない」などと、擁護や励ましのメッセージが多く寄せられている。鎌田や湘南ベルマーレ所属FW池田昌生ら、複数のプロサッカー選手を輩出している東山高校。府内屈指の強豪校として知られているだけに、相手の一瞬の隙を突くプレーにも磨きがかかっている。