世界各地に巨人伝説が残されている。ここ日本でも、池や窪みがその足跡であるという話や、巨人が運ぶ土や岩が山脈となったという話は枚挙に暇がない。ダイタラボッチ(大太法師)、オオヒトヤゴロウ(大人弥五郎)などが有名だから、聞いたことのある人もいるだろう。同様の伝説は朝鮮半島にもある。中国には天地創造神話として「盤古の伝説」がある。
一方、古代オリエントのハッティ人の「巨人ウペリル」の話もある。ギリシアの「巨人アトラス」も有名だ。インドには「巨人プルシャ」の伝説もある。欧州でも、アイスランドの神話に「イミル伝説」がある。イミルはオーディン神に殺されることで海、大地、岩、空など世界が生じたという。
そして南米には、なんと黄金の図書館を作った巨人がいたという。
南米エクアドルに「巨人が作った黄金図書館」が存在するという噂をご存知だろうか?
その洞窟の名は「ロス・タジョス洞窟」(Cueva de Los Tayos)。オルタナティブニュース「Before It’s News」によると、この洞窟の存在は昔より地元のシュアール族には知られていたが、西洋人の間でその名が知られるようになったのは、スイス人の作家エーリッヒ・フォン・デニケンが著書「The Gold of the Gods」で1973年に言及してからだという。
デニケンは、ロス・タジョス洞窟を初めて探索したと自称するハノス・フアン・モリクスと同洞窟内を散策、大量の黄金と、見慣れない彫像、そして金属製の図書館を発見したという。これらは人工的に彫られたトンネルの先で見つかっており、デニケンは古代文明が宇宙人の力を借りて築いたものだと主張している。
洞窟内には身長7mを超える巨人の洞窟画が描かれていることも大きなミステリーの1つだが、クレスピ神父という人物がかつて所有していたとされる、洞窟から発掘された金属製・黄金製の彫像品には謎の古代文字が記されていたり、古代シュメール文明で崇拝された神アヌンナキやエジプトの神々にそっくりの彫像品が見つかっていることも謎を呼んでいる。 1976年にはデニケンの著作に触発された100人以上の人々が大規模調査を行い、その中には人類最初の月面飛行士ニール・アームストロングも含まれていたというから驚きだ。しかし、この時は違うトンネルを捜索してしまったため、デニケンが記述していたような人工物にはお目にかかれなかった。本物のトンネルは秘密にされていたそうだ。
エクアドル当局はデニケンの主張を否定しているが、今もロス・タジョス洞窟の伝説を信じている者は多いという。また、同洞窟は巨大であり、まだ完全な捜索はされていないことも伝説に拍車をかけているようだ。
さらに、フアン・モリクスが1969年7月8日にサインした宣誓供述書によると、モリクスは当時のエクアドル大統領と面会し、ロス・タジョス洞窟の発見物の完全な所有権を約束されたというから、彼の証言も真実味がある。
ここで問題となるのは、これほど巨大な洞窟を掘りぬき、まるで人目から遠ざけるように図書館を設置した古代人(巨人?)の意図だ。これほど慎重に隠されているということは、そこにはきっとまだ誰も知らない重大な情報があるはずだ。アームストロング船長が洞窟の探索に参加したのもそのためではないだろうか?
もし、人類を創造したとされるアヌンナキがこの洞窟にも関わっているとすれば、秘密の図書館には人類誕生に関する真実が記された図書が所蔵されているかもしれない。今後の捜索に期待したい。
参考:「Before It’s News」、「Ancient Code」ほか
※当記事は2018年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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