長年にわたる米軍のUFO目撃記録から見えてくるものとは――。それはUFOによる核兵器施設への干渉と妨害であった。

■UFOは核兵器施設を監視している!?

 UFO現象は人類文明の黎明期から起きていたと考えられるが、UFO目撃の詳細が記録され、場合によっては共有されるようになったのは主に第二次世界大戦後からのことである。

 そこには東西冷戦下において両陣営共に相手陣営の新型兵器開発にきわめて敏感になっていたという背景もある。

 1945年から詳細な記録が残されるようになった米軍のUFO遭遇情報を長期的なスパンで検証するとそこに何が見えてくるのか。

 米空軍の元下士官、ラリー・ハンコック氏とハーバード大学のイアン・ポリット氏らをはじめとする研究チームが、冷戦の真っ只中の1945年から1975年までの500件以上のUFO事件を検証した衝撃的なレポートを発表して話題を呼んでいる。UFOは明らかに米軍の核兵器に着目し、核兵器施設に干渉しているというのだ。

 かねてから米軍のミサイルサイロなどの核兵器施設の上空でUFOが頻繁に目撃されていることが知られており、その中には1967年3月16日にマルムストロム空軍基地で核ミサイル10発が機能停止に陥った事件や、1964年9月15日にヴァンデンバーグ空軍基地で模擬核弾頭を装備して発射した実験用ミサイルがUFOによって撃ち落とされた事件など、ショッキングなケースも少なくない。

UFOと核兵器の不気味な繋がり…UFOは核兵器施設を監視し、人類の自滅を阻止しようとしているのか
(画像=画像は「Wikimedia Commons」より,『TOCANA』より 引用)

 今回のレポートによれば、この30年間のデータは、地球外生命体または他の諜報機関が、核保有国としてのアメリカの核兵器開発を系統的、継続的に監視してきたことを示唆しているという。

「この諜報機関は発展のサイクルを理解しています。彼らは何を見ているのか、何を探しているのかという文脈的な知識を持っています」とハンコック氏は英紙「Daily Mail」の取材に答えている。

 1948年から1952年にかけて、アメリカの核兵器生産が初めて増加した頃、ワシントン州のハンフォード核生産施設、マンハッタン計画の拠点であるロスアラモスやその他の核兵器関連施設でUFOの目撃が相次ぐようになった。

「現在わかっていることは、最初の7年から10年間、空軍内部ではロシア軍(ソ連軍)が干渉していると本気で信じていたことです。しかしそれは実証できなかったことで(UFOは)非常に政治的なものになりました」(ハンコック氏)

 1952年以降、UFOが稼働中の核兵器施設付近を偵察するケースが多く見られ、1960年代には新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射施設周辺での目撃が急増したと研究は明らかにしている。

 興味深いことに核兵器増産が初期の頃にはUFOは日中によく出現していたのだが、実際に配備されるようになると夜間に施設の上空に出現する著しい傾向か見られることだ。生産拠点と配備施設とではUFOの対応は異なっているということなのだろうか。

 1945年から1975年の研究からだけでもUFOの“意図”は推測できるとハンコック氏は考えている。それは米軍の核兵器に対するUFOによる意図的な調査・監視活動であるというのだ。

「(核兵器の)製造工場から始まり、組立工場、保管、配備へと(監視対象が)移る様子は、誰かが何らかの目的を持っているとしか思えません」(ハンコック氏)

 研究パートナーであるポリット氏はさらに一歩踏み込んで「彼らは私たちよりも未来、私たちの未来をよく理解しているかもしれません」と語る。

 はたしてUFOはこの先の人類の命運を知っているのだろうか。そしてその破滅的な未来を回避させるべく、人類に干渉し時には妨害しているのだろうか。核戦争の脅威が再燃している今日だからこそ、我々はUFOの“意図”に真摯に耳を傾けるべきなのかもしれない。

参考:「Daily Mail」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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