黒田剛監督 写真:Getty Images

 J1首位の町田ゼルビアは今月12日開催の天皇杯2回戦で、筑波大学相手にPKの末に敗北。同大会屈指のジャイアントキリングとして話題になる中、黒田剛監督の試合後コメントが議論の対象に。ネット上で批判も見受けられている。

 町田は22分にMF安井拓也のゴールで先制も、その安井をはじめ複数選手が負傷退場。後半アディショナルタイムにパリ五輪U23日本代表候補FW内野航太郎のゴールで追いつかれると、延長戦で勝ち越せずPK戦へ。PK戦で2-4と敗れ、早くも3冠の可能性が消滅した。

 一部報道によると、黒田監督は試合後のインタビューで負傷者の続出に言及。筑波大学側にレイトタックルがあったと主張するとともに、「ほとんどジャッジされなかった」と審判の判定に苦言。一部の相手選手を「非常にマナーが悪い」と批判するなど、厳しいコメントに終始したという。

 ただ、ネット上では黒田監督の発言内容に対して「負け犬の遠吠え」「町田が言えることではない」「町田もラフプレーしてきたからな」「これこそ因果応報」「特大ブーメラン」「黒田監督は敗者の弁を語る時、あまりに相手チームに苦言を呈し過ぎる傾向があるのがどうも好かない」「勝者を讃えず批判&苦言はプロとして情けない」「青森山田時代の教育はどうだったんだ!?」といった批判が。「筑波大は挑戦者だから、これくらいは正直良い」「筑波大学は素晴らしい戦いを繰り広げた」などと、大学生への称賛も相次いでいる。

 プレー強度の高さやロングスロー、それにPK前にボールを濡らすなど徹底した勝負への拘りで、J1の舞台でも快進撃が止まらない町田。ファウルやボールとは関係ない場所でのプレーを巡って賛否を呼んできただけに、再び厳しい目が向けられている。