文明を捨てた世捨て人か、タイムスリップしてきた古代人か……ドイツの森の中で「ウルフマン(狼男)」と呼ばれる男性が撮影された。男は全裸で、手には槍を持っていた。
ザクセン・アンハルト州のブランケンブルク市からほど近い森の中を歩き、古城の廃墟を調べていた2人の観光客は、異様な姿の人物に目を奪われた。目撃者のジーナ・ワイスさんはその時の様子を独紙「Bild」に語っている。
「私たちが砂の洞窟にたどり着いたとき、この狼男を見ました。彼は洞窟のひとつに高く立ち、槍のような長い木の棒を手に持っていた」(ワイスさん)
「彼は私たちから目を離さなかったが、何も言わなかった。彼は汚い顔をしていて、石器時代の先史時代の男のようだった。まるで歴史書の写真のようだった」(同)
ワイスさんと友人は、この男を10分ほど観察したという。狼男は40代に見え、この地域で彼を見たのはこの観光客が初めてではなかったという。
この男は5年ほど前からブランケンブルク近郊の森に住んでいると考えられており、当局によると、過去5年間に狼の毛皮や狼の着ぐるみを着た人物の目撃情報が多数寄せられているという。
2023年3月には、隣を走る狼男が自分を襲おうとしていると思い、怯えた目撃者が警察に通報したこともあった。また、野蛮人が火を起こしたり、木の枝で小屋を作ろうとしているのを見た人もいる。
同時に、この地域の冬はかなり寒く、この人物がどうやって数年間もここで生き延びることができたのかは不明とのこと。
地元消防隊のアレクサンダー・ベック隊長によれば、狼男は明らかに野生で生き、季節の変化に適応する技術を持っているという。
彼がどこから来たのか、世捨て人なのか、タイムスリップしてきた古代人なのか、なにもかも不明であり、人々の想像力を刺激している。
「Bild」ほか
文=S・マスカラス(TOCANA編集部)
提供元・TOCANA
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