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フォグの点灯タイミング、見解が分かれる場面も
晴天時のリアフォグは後続車にとって大きな迷惑
フォグの点灯タイミング、見解が分かれる場面も
フォグランプの点灯マナーを考える際、難しいのが「晴天時のフォグランプ点灯は道交法で禁じられているわけではない」という点です。霧が出ていない状態で点灯させていたとしても、取り付け位置や光量などに問題がない限り、取り締まりの対象になるとは考えにくいでしょう。
反対に、道交法上には「霧が出ているときにフォグランプを点灯しない」ことを罰する条文も見られません。このように、フォグランプの使用タイミングは「ドライバーのマナー」に依存している面が大きいこともあり、いっそのこと「車のメーカー側がオートライトでフォグランプも制御するようにすべきでは」といった意見も聞かれました。
さらに、「どのような場面でフォグランプを使うべきか/使うべきでないか」については、ドライバーによって考え方が異なる面があり、今回集まった意見のなかでも見解の相違が見られました。
「雨の夜にはよくフォグランプを点けている車を見かけますが、路面が濡れていると、光が眩しすぎてヒヤッとすることがあります。でも反対に、霧が出ている朝にフォグランプを点けている車は少ないように思います。フォグランプはファッションではなく、『安全のための装置』であることを認識してほしいと感じます」(40代男性・会社員)
ここで指摘されているように、「雨の夜にフォグランプを点けるかどうか」は難しい問題です。最近の車であれば、ヘッドライトだけでも大抵の状況で視界を確保できるため、軽い雨でわざわざフォグランプを点灯する必要はないかもしれません。
一方で、ヘッドライトの光量が十分でも、「光の色」が原因で車線などが見分けにくい場面もあります。そのような状況においては、色温度の低い黄色系のフォグランプによって視認性を高められるケースもあるでしょう。あるいは視界がほとんど塞がれるほどの豪雨であれば、フォグランプによってわずかな視界を確保できたり、対向車に自車位置を知らせやすくなったりといった効果が期待できます。
晴天時のリアフォグは後続車にとって大きな迷惑
さらに、今回のフォグランプに関する投稿のなかには「リアフォグ」に関する意見も。
「霧も出てないのに、リアフォグを点ける車。カッコいいと思っているのかもしれないけど、眩しくて非常に迷惑です」(50代男性・会社員)
リアフォグランプを純正で採用している車種は限られており、国産車ではオフロード走行を意識した車種や、スポーツ系の車種に搭載される傾向にあります。また欧州においてはリアフォグの標準搭載が義務づけられているため、欧州車の日本仕様においても装着率は高く、「リアフォグ点灯=輸入車」といったイメージを抱いている人もいるかもしれません。
リアフォグランプの場合にはとくに、ドライバー自身の視界に変化が起きないため、点けっぱなしにしていることに気づいていないケースも考えられます。しかし、気づいていないとはいっても、リアフォグは後続車の視界をつねに眩惑させる可能性があるため、今一度装備の有無や操作方法について確認しておきたいところです。
フォグランプもリアフォグランプも、「悪天候で視界が確保しにくい」という限定的な場面を想定した装備です。それ以外の状況においては、いたずらに周囲を眩惑してしまうケースがあるため、本来の用途に沿って場面に応じた判断をしていきましょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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