■ネット上で物議を醸した情報
そんな中、トコジラミ対策に関するある情報がX(旧ツイッター)で拡散されている。内容としては、旅先での対策として、ホテル等で衣類用防虫剤を部屋中にたくさん置くとトコジラミを予防できるというもの。
通常、防虫剤はクローゼットの中など狭い場所で使うものだが…。この方法はネット上で物議を醸している。
「クローゼット用を自室内のむき出しのパイプハンガーに使ったら、頭痛や悪心の症状に悩まされた」「防虫剤はガチに危ないっぽいので、オススメできない」「虫が死ぬんだから人にも影響あると思う」「防虫剤は使い方間違えると危ないからやめたほうがいい」など、その効果を疑う声が多数あがっている。
■8年前の情報が再注目
先述した内容に疑問を抱いた人の間で、8年前のある情報が注目を集めている。2015年の独立行政法人国民生活センター公式サイトに記載された「衣類の防虫剤を使用したら体調が悪くなった」というもの。実際の消費者から寄せられた疑問を解説する内容となっている。

(画像=『Sirabee』より引用)
同サイトを見ると、部屋で使用する防虫剤の化学成分「パラジクロロベンゼン」が原因で頭痛、だるさ、無気力感などに悩まされるようになったという。
国民生活センターは、「室内の防虫剤の濃度が高くなると、眼、鼻、のどなどの粘膜を刺激することがあります。高濃度の場合だけでなく、低濃度でも長期間吸い続けると健康に影響を及ぼすことがありますので、防虫剤を使用するときは、製品パッケージ等に記載されている『使用上の注意』をよく確認して、正しく使いましょう」と、大量に防虫剤を使用しないよう注意喚起しているのだ。